【2015 NIKE ANTLERS CUP U-12】決勝レポート
2015年09月25日
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鹿島アントラーズつくばジュニアが粘り強い戦いで『2015 NIKE ANTLERS CUP U-12』を制す

(文・写真●編集部)
「春にスタートした時点では、1番弱いとまで言われた代で、絶対諦めないで常に向上心を持って頑張ろうと言い続けてきたチームでした。その子たちがこういう舞台でたくましい姿を見せてくれて、本当にジーンとくるものがありました」
表彰式終了後、こう感慨深そうに語ってくれたのは、鹿島アントラーズつくばジュニア(以下、鹿島つくば)の木村匡志監督。
接戦が続いた『2015 NIKE ANTLERS CUP U-12』、そんな大会を制した鹿島つくばの選手たちの姿勢に、昨年度のバーモントカップで全国を制している指揮官も「僕が苦しいかなぁと思ったときに、子どもたちは諦めずによく走って最後まで戦っていた。僕自身が勉強させてもらったという感じでした」と言う。
2日目のレジスタFC戦では試合終了間際での同点ゴール、準決勝のバディーSC戦ではPK戦での決着と、ギリギリの戦いを強いられながらも、決勝まで勝ち進んだ鹿島つくばだったが、それに漏れず決勝戦も難しいゲーム展開となった。
前半、チームの得点源である9番・垣田将吾くんは「相手のプレスや守備が激しくてなかなか自分の良さをだせなかった」と語ったとおり、大宮アルディージャジュニア(以下、大宮)のキャプテン・貫真郷くんの身体を張ったディフェンスに阻まれ、なかなか仕事をさせてもらえない。
一方守備面では、鹿島つくばの4番・福原陽向くんも粘り強い守備で大宮にも決定機をつくらせず、前半をスコアレスで折り返す。
「予選リーグから決勝まで全員が同じくらいの時間に出場するという形でやらせていました」と、試合後に今大会のチームがとっていた方針を明かしてくれた大宮の丹野友輔監督。決勝では、その選手交代が直接ゴールに結びつく。
後半からピッチに立った選手の一人、11番・川辺球尊くんがペナルティエリア左斜め45度の辺りから右足を一閃。決勝前に「絶対に勝ちたい。最後にゴールを決めるのは自分」と語っていた“宣言”通りのゴラッソで大宮が先制に成功する。
一方の鹿島つくばは、先制点を許し劣勢を強いられながらも、少しずつゲームのリズムを手繰り寄せる。前半は、4番・福原くんから9番・垣田くんへのフィードが目立ったが、後半は「普段から相手の間(ギャップ)でボールを受けることと、受ける前に相手の位置を見ることを意識している」と言う7番・鈴木雄大くんがボールを引き出し、「ドリブルでの突破からのシュートやパスが得意なプレー」と語るキャプテン・五町蓮くんが各々の“得意なプレー”を見せはじめ、リズムを手繰り寄せる要因をつくった。
そして迎えた後半13分。2番・高野涼くんが右サイドを突破。完全にフリーな状態であげたクロスに、ピンポイントで垣田くんが頭であわせ同点ゴールを叩き込んだ。垣田くんは「自分の得意なプレーは、ポストプレーから反転してシュート。ヘディングはあんまり得意じゃないんだけど気持ちよかったです」とこのゴールを振り返った。
エースの試合終了間際の劇的な同点弾で、試合は延長戦に突入。延長戦も両チーム集中力を切らさず、拮抗した展開が続くが延長終了間際にコーナーキックから鹿島つくば5番・山口諒真くんが頭で合わせて値千金のゴールを奪う。
大宮もその後、川辺くんの突破からあわやPK、というチャンスをつくるものの主審の笛は鳴らず。試合はそのまま2-1で終了し、鹿島つくばが優勝を果たした。
決勝の勝因として、キャプテンの五町くんと守備の要の福原くんは「最後まで諦めない姿勢を全員が持てていたこと」を挙げていた。
一方敗れてしまった大宮の丹野監督は「結果は残念でしたが、3日間通して全員が同じくらいの時間に出場するという状況のなかで、一体感を持って戦えたことが良かったです。(今年度当初に比べて)いろいろな状況に対応することができるようになってきていて、非常に良い感じになってきていると思います」とチームの上積みと選手個人個人の成長に確かな手応えを感じている様子だった。
優勝した鹿島アントラーズつくばジュニア、決勝で敗れてしまった大宮アルディージャジュニア、細かいディティールは違えど、両チームにとって大きな成長があった3日間だったようだ。
■優勝 鹿島アントラーズつくばジュニア 木村匡志監督のコメント
予選リーグから、どのチームも強くて楽なゲームはなかった。本当に選手が粘り強く戦ってくれたと感じた大会でした。春にスタートした時点では、1番弱いとまで言われた代で、絶対諦めないで常に向上心を持って頑張ろうと言い続けてきたチームでした。その子たちがこういう舞台でたくましい姿を見せてくれて、本当にジーンとくるものがありました。この先、残りの活動もそんなに長くはないのでまず一戦一戦をしっかりやっていきたいです。今日のこの勝利で、選手たちそれぞれの目指すべき方向性が見えたんじゃないかなぁと思います。
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