【第39回全日本少年サッカー大会】決勝大会 ジュニサカ取材日記⑥「ベスト4進出チームの守護神たち」
2015年12月28日
大会情報「ベスト4進出チームの守護神たち」
(文●編集部 写真●佐藤博之、編集部)
大会3日目となる本日は準々決勝・準決勝が行われ、鹿島アントラーズジュニア(茨城県)が符津SS(石川県)を、レジスタFC(埼玉県)が兵庫FC(兵庫県)をそれぞれ下し、明日行われる決勝戦に駒を進めました。
今大会も残すところあと1試合となりましたが、この3日間で全国から集まった多くのチームの試合を見ていて感じたことがあります。それはゴールキーパーの選手たちのレベルが全体的に非常に高かった、ということです。サッカーにおいて良いチームや強いチームには必ず良いゴールキーパーがいる、という言葉があるようにチームが勝ち上がるには、良いゴールキーパーは必要不可欠。
決勝に進出した鹿島アントラーズのGK・沼田晃季くんは「味方の要求した場所にパントキックやゴールキックでパスを出すことができること」と、自らのストロングポイントを語るように、最後方から守備面だけでなく、攻撃面でもチームの決勝進出に大きく貢献しました。

鹿島アントラーズに惜しくも準決勝で敗れてしまった符津SS(石川県)のGK・和泉颯くんは「シュートストップ」を得意とするゴールキーパー。グループリーグでは、チームが押し込まれている場面でのセービングが輝きました。ただ、自らの課題として挙げてくれた「コーチングや声出し」には改善の余地がありそうです。それでも、符津SSのベスト4進出は、和泉くんの活躍抜きには語れないでしょう。

準決勝でレジスタFCに敗れてしまった兵庫FC。チームの守護神・李トビンくんも反射神経を生かした「セービング」を得意とするタイプのゴールキーパー。他チームの指導者が「兵庫FCのキーパー良いね」と噂するほど大会を通して活躍していました。
レジスタFC相手に3失点を喫した準決勝後に話を聞きに行くと「守護神として、ゴールを守り切れなかったことが本当に悔しいです」と、負けた直後にも関わらずハキハキと答えてくれました。そんな李くんに話を聞いていて、優秀なゴールキーパーにはそういった「頭の切り替えの早さ」も重要な要素であるということを感じさせられました。

その李くん擁する兵庫FCを3−0で下したレジスタFCの最後方にドッシリ構えていたのはGKでチームのキャプテンも務める彼島優くん。レジスタFCは、今日行われた準々決勝・柏レイソル戦ではPK戦までもつれる熱戦となり、彼島くんがPKを止めて決勝まで勝ち上がることになったわけですが「PKになれば自分が目立つし、PKにならないかぁと思っていた」と語る通り、PKストップは得意中の得意だった様子。準決勝後には、明日の決勝戦でも「密かにPKになることを期待してます!(笑)」と冗談交じりに話してくれました。

開会式の日、彼島くんに偶然空港で出会って聞いた「優勝」という抱負まであと一歩。明日の決勝戦、PK戦になるかどうかはまだわかりませんが、1点を奪い合う熱戦となることは間違いないでしょう。
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