決定力をアップするには「オフ・ザ・ボールの動きが7割」。佐藤寿人選手が語る得点を奪うためのメソッド
2016年04月25日
コラム「ゴールを決める確率はオフ・ザ・ボールで変わる」。そう断言するのは、Jリーグ通算得点161ゴールをあげ(※2017年10月17日現在)、Jリーグ史に残る名ストライカーとなった名古屋グランパス・佐藤寿人選手。今回は、そんな日本屈指のストライカー・佐藤寿人選手がゴールを奪うために実践しているメソッドを『ゴールハンターバイブル 得点を奪うための最強理論と38のメソッド(4月27日発売)』から一部抜粋して紹介する。
(構成●ジュニサカ編集部 写真●Getty Images)
『ゴールハンターバイブル 得点を奪うための最強理論と38のメソッド【DVD付】』より一部転載

ゴールの7割がオフ・ザ・ボールで決まる
僕の考え方として、決定率を高めるためには、オフ・ザ・ボールの動きで勝負をつけることが大切だということです。つまり、簡単にゴールを奪うためには、どういう形でボールを引き出せるかにかかっているのです。
基本、ストライカーは常に相手DFにマークにつかれている状態です。もしオフ・ザ・ボールを考えなければ、対峙したDFを交わしてGKと1対1の状況を作り出さなければなりませんが、オフ・ザ・ボールでGKと1対1の状況になれば、一人の選手を相手するだけでゴールを狙うことができるのです。
もちろん、ストライカーにはさまざまなタイプがいて、単独突破できる選手がいれば、味方とのコンビネーションで自分が生きる選手もいます。僕自身が生かされるタイプのFWであることもありますが、ストライカーは「いかに自分の動き出しでパスを引き出し、一本のパスでゴールに結び付けられるか」が大事だと考えています。だから、ゴールを奪うための要素で、オフ・ザ・ボールはかなりの割合を占めています。
個人的な意見として、7割ぐらいはその動きでゴールの確率は決まっていると思っています。オフ・ザ・ボールの動きで重要なことは主に三つです。まずはDFの特徴をつかむこと。スピードあるDFを相手にまともに走り合いをしてもボールをカットされてしまいますし、高さのあるDFに対してハイボールを要求してもクリアされてしまいます。試合中にクセや傾向を探るのは勝負する上での常套手段です。
次に、味方とタイミングを合わせることです。右利きの選手が左足でボールを持っているときに動き出してもパスは供給されません。右利きに持ち替えた瞬間を狙って動き出せば、あとはこちらの動きに気づくかどうか。日頃から話し合いをしたり、要求するなどコミュニケーションをとると阿吽の呼吸が生まれます。
最後に、ストライカーは受け手だからこそ、何度も動き続けることです。パスは10回動いて1回出てくればいい方です。しかし、動きの回数が10回から5回に減ればシュートの回数も減少します。そうすると当然、ゴールの確率は下がる一方です。この三つを意識し、オフ・ザ・ボールの質を高めてみましょう。
■佐藤寿人選手が語るオフ・ザ・ボールの動きで重要な3つのポイント
・DFの特徴をつかむこと
・味方とタイミングを合わせること
・ストライカーは受け手だからこそ、何度も動き続けること

【商品名】ゴールハンターバイブル 得点を奪うための最強理論と38のメソッド【DVD付】
【発行】株式会社カンゼン
【著者】佐藤 寿人
【発売日】2016年4月27日発売
⇒佐藤寿人選手の得点力のすべてを開示!!
プロフィール
著者:
佐藤寿人
1982年、埼玉県春日部市出身。6歳からサッカーを始め、中学からジェフユナイテッド市原の育成組織でプレーし、2000年にトップチーム昇格。その後、セレッソ大阪、ベガルタ仙台を経て2005年からサンフレッチェ広島でプレー。一瞬のスピードと頭脳的な裏への抜け出しで多くのゴールを量産。12年連続で二桁得点を記録している。
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