すべての面で圧倒的なクオリティを見せたバルセロナ。指揮官の言葉から学ぶ「選手自身が判断するプレー」の本質とは何か?

2016年08月30日

コラム

FCバルセロナの監督が答えた日本サッカーの成長と課題

バルサ005

――これで予選リーグ3 試合がすべて終わりました。現時点でのチームの手ごたえと課題を教えてください。

 3試合を終え、選手たちに少しずつ深いことを話しているところです。1試合目よりも2試合目、2試合目よりも3試合目が良くなっているし、手ごたえを感じています。私たちは(9月から始まる)11人制サッカーに切り替えるための練習をまだ5回しかやっていない中で、今大会に臨んでいます。

 アレビンAとアレビンBの選手が一緒になり、さらに新しい選手も加わりました。その上でトレーニングを行い、(インファンティル Bの)チーム作りをしている状態を考えると順調に進んでいると思います。

――Jクラブ、そして地方の街クラブの選抜チームと対戦しました。率直に、日本のチームが通用している部分、また課題だと感じる部分はどんなところでしょうか?

 日本のチームの良いところは、パスを使いながら状況を打開していこうという意思を持ってサッカーをやっているところです。私たちにとっても対戦するに当たってすごくいい経験になっています。日本サッカーにとっても良い方向だと感じます。

 課題は一つ一つのプレーのスピードを上げることにあります。パスにしろ、判断にしろ、少し時間がかかっています。それがより早くできるようになると、もっと良くなると思います。

 もう一つは、選手たちは決められたポジションでプレーしていると思いますが、そのポジションの範囲内でしかプレーしていないというか、選手たちに自由さが欠けているように見えます。状況によってはポジションからはみ出したりするなど、各々で決める判断の自由さが少し足りないようです。

 そこに付随するところでもありますが、ボールを保持していない選手たちの動きが不足しています。ボールの近くにいる選手たちはすごく機敏に動いているが、そこから離れれば離れるほど止まっている選手が多いようです。

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