久保建英選手、瀬古歩夢選手ら攻守にタレントを擁するU-16日本代表。日本サッカーの未来が懸かったU-17W杯アジア最終予選へ

2016年09月12日

サッカーエンタメ最前線

森山監督も指摘。課題は「決定力」

先制点が生まれたのは前半26分。瀬古選手のフィードが右サイドに開いた中村選手につながり、その折り返しを宮代選手が競って、こぼれ球を福岡選手が押し込む形だった。福岡選手の3列目からの飛び出しは大きな武器。森山監督も「攻守両面でアグレッシブ、人間としても信用できる。あいつとは心中できる」と大黒柱の活躍に太鼓判を押していた。

 後半は久保選手が宮代選手と2トップを組み、右に上月選手、左に中村選手が陣取る前線4枚の構成へ。この変更が戸惑いを生じさせたのか序盤は鹿島に攻め込まれたが、15分過ぎから巻き返し、再三の得点機を作る。

 中村選手、宮代選手には複数回のビッグチャンスが巡ってきたが、ゴール前の冷静さを欠いて追加点を奪えない。頼みの久保選手も後半44分に精度の高い直接FKを蹴りながら相手GKに弾かれてしまう。結局、日本は2点目が取れないまま、1-0の辛勝。瀬古選手、監物選手を軸とした守備陣の安定感は光ったものの、本番に向けて決定力不足が1つの課題として浮き彫りになった。

「問題はやっぱり2点目。守備陣の頑張りもあって今回は1-0から絶対に失点しない戦いはできたが、本番になって決定機を逃していると最後にやられたりする。2点目が入れば、3点、4点と行く選手たちなんで、そこが一番のカギになる。決定力アップのトレーニングをしたい」と森山監督も語ったが、本大会切符獲得の行方は誰がどう点を取るかにかかっている。久保選手はもちろんのこと、宮代選手、中村選手らの奮起が求められるところだ。

 こうした課題に直面する中、2本目の水戸ユースで山田選手、鈴木選手というアタッカー陣にゴールが生まれたのは朗報だった。U-16代表の小林友希選手(神戸U-18)、関川郁万選手(流通経済柏高)、棚橋尭士選手(横浜ユース)の3人が負傷欠場したことで、この試合は水戸啓明高校から3人、対戦相手の水戸ユースから2人を借りて試合を行ったため、個人のテストという色合いが強かった。そんな中、6月のインド・ベトナム遠征で腰を負傷し、長期離脱していた山田選手が2ゴールを挙げたのは前向きな収穫だった。

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