保育園や学校の先生の指導に疑問を感じる。そんなときに参考にしたいオランダの子育ての話
2016年10月27日
コラム一つの村のようなコミュニティを目指して
オランダでは、同じ地域に教育理念の異なる園や学校がいくつもあるのが普通で、子どもがいったん入った園や学校にどうしてもなじめず、嬉しそうに登園(登校)しない日が続くと、親はほかの場所を探して転校させます。
学校のほうも、自分たちがどういう理念で保育や教育に当たっているのかをいつでも説明できる体制を整えていますし、特に、親権を持つ親とのコミュニケーションを何より尊重し、親がいつでも園や学校に入ってきて、何でも気軽に話し合えるよう、普段から何かの行事の折には保護者に積極的に仕事を手伝ってもらうなど、風通しのよい関係を生み出すように努力しています。
制度の違う日本では、教育(保育)の専門家と保護者とのコミュニケーションがなかなかスムーズにいかないこともときにはあるかもしれません。
でもだからこそ、ちょうど一つの村を大人たちみんなが協力して維持していくように、お互いの言い分に双方が聞く耳を持ち、園や学校をみんなで支える村のような場にしていけたら、よりよい関係が築けるのではないでしょうか。
そのためには、誰も仲間はずれにならないオープンな場をつくることが大切です。わが子一人ではなく、そこに通う子どもたちを大人がみんなで一緒に守り育てる、村のような保育園・学校、地域コミュニティを目指したいですね。
プロフィール
著者:
リヒテルズ直子(Naoko Richters)
1955年下関市生まれ、福岡市に育つ。教育研究家。九州大学大学院修了。専攻は比較教育学・社会学。81年にマレーシア国立マラヤ大学に研究留学。83年から96年までオランダ人の夫とともに、ケニア、コスタリカ、ボリビアに在住。この間、長男長女を出産。96年よりオランダ在住。99年より「リヒテルズ直子のオランダ通信」を開始し、2002年よりインターネット上で公開。オランダの教育・社会事情を発信し続け、日本でも講演・執筆などの活動を展開している。著書に『残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ』(光文社)、『オランダの教育』(平凡社)など多数。
【商品名】世界一子どもが幸せな国に学ぶ愛をもって見守る子育て
【発行】株式会社カンゼン
【著者】リヒテルズ直子
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