熟考したいジュニア年代のピッチサイズ。子どもたちにとって適切な大きさは?

2016年11月09日

コラム

考えられるべきは『ピッチサイズ』だけではない

――そういったチームが増えてしまうのはやはり自然な流れなのでしょうか?

 そうですね。今のピッチサイズを考えれば、相手陣地のスペースにどうボールを運ぶか、ピヴォにどうボールを収めるかがポイントになりますよね。

 あと、重要になっているのはキックインでのプレーではないでしょうか。遠くからでも相手ゴールを狙えば、ボールを奪われることが無く、ゴール前で事故を起こせる可能性も高い。

 このキックインからのロングボールに関しても、横幅があともう少しあれば精度も多少落ちるし、且つパスやジョガーダ(サインプレー)で崩して前進できる確率も増すので、そこまで頻発しないのではないでしょうか。

 ただ、ブラジルの試合などでも、多くのチームがシュートを遠くからでも積極的に狙います。もしかすると、今のピッチサイズが決められた背景には『日本人はシュートを打たないから積極的にシュートを打ちなさい』『積極的にどんどんゴール前スペースに入って行きなさい』といった狙いがあったのかもしれません。そのくらい、ブラジルの育成年代でも後方からシュートを狙う回数は多いです。

 もちろん、対戦相手はその対策としてゴレイロ(GK)とフィクソ(フットサルにおける最後方のFPフィールドプレーヤー)のポジショニングやボールホルダーに対するアプローチなどの守備の原則原理なども学んでいるのですが。

 ちなみにブラジルで使われているボールは、U9、U11、U13といったように2学年ごとに大きさが変わっているんです。U13になっても3号級よりも若干小さいボールを使用しています。

 それでも、ブラジルのピッチサイズは縦40mに満たないピッチが多いですが、横幅18m以下のピッチはほぼ無いですね。

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