サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典「セレクション」「プレイヤーズファースト」
2016年12月19日
コラムジュニアサッカーを応援しよう! WEBサイトにて、毎週連載してきた池上正さんの『池上さんの辞書』が待望の書籍化。『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』から声がけやサッカー用語など115のことばから改めて紹介します。
監修/池上正(京都サンガF.C. 育成・普及部部長) 編/島沢優子
<池上さんのことば辞典>
セレクション
【名詞】類義)入団テスト・選抜テスト
サッカーでは入団や選手選抜のため
のテストを指す。欧州では地元の強
豪クラブ目指して受け続けるが、日
本では一度入ると小・中・高校年代
ごとに在籍するため所属変更の機会
がない。落ちるとそのクラブの悪口
を言いがち。
■池上さん解説■
セレクトする基準とは?
欧州やブラジルでは、よほどスーパーな子はともかく、ほとんどがホームタウンに在住している子がセレクションを受けます。ですが、日本は電車で片道2時間以上とか、毎日保護者が車で送迎するほど遠距離のクラブを受けます。千葉在住で神奈川のジュニアユースチームに通っているケースもあります。
日本では、遠くても強いチームから順に受けるのが通常のようですが、強いクラブだから上手くなるとは限りません。勉強時間が確保できる範囲内で、自分のやりたいサッカーに近いもので、なおかつ試合に出られそうなクラブを選ぶのが賢明です。
また、よく尋ねられますが、選手をセレクトする目安は、コーチによって異なります。以前、ある地域のトレセン選抜を依頼されたことがありますが、私とブラジル人の育成コーチの意見はぴったり合いました。ともに、いかに創造的なプレーをするか、自分で考えているか、といった点を見ていましたが、他の方はまったく違う子を選んでいました。
みなさんは技術やスピードが目立つ、体が大きいといったことに目を奪われがちのようでした。つまり、伸びしろを見るか、その選手の現在地の様子で判断するかの違いですね。
ですから、ジュニアユースクラブのセレクションで不合格になっても、悲観する必要などありません。そのクラブの大会成績だけに左右されず、練習メニューの工夫やコーチ陣の声がけ、指導を親子でよく見て選んでください。
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