【第40回全日本少年サッカー大会】小笠原満男選手の教えを胸に~初出場で健闘見せたレノヴェンスオガサFC/決勝大会レポート

2016年12月28日

大会情報

小笠原満男選手の教えを胸に

(文・写真●小林健志)

 12月27日(火)、鹿児島ふれあいスポーツランドにて「第40回全日本少年サッカー大会決勝大会」1次ラウンド、ラウンド16が行われた。1次ラウンドグループBは京都府代表・京都長岡京SS(以下長岡京)が首位でラウンド16出場を果たしたが、初出場の岩手県代表・レノヴェンスオガサFC(以下オガサFC)が1勝1敗1分けの勝点4で2位となり、健闘を見せた。

 オガサFCは以前柏レイソルと提携したジュニアユース年代のクラブだったが、2009年より岩手県出身鹿島アントラーズMF小笠原満男選手をアドバイザーとし、現在の名称に変更しジュニア部門を立ち上げ、今回初の全国への切符を勝ち取った。クラブ代表中村司監督の実娘はアルビレックス新潟レディースのキャプテンDF中村楓である。

 中村監督は盛岡商高で、アドバイザーの小笠原選手は大船渡高でいずれも齋藤重信現盛岡商高総監督の指導を受けたことから、盛岡商高へ多くの選手を輩出している他、今年鹿島アントラーズユースへも選手を送り出した。オガサFCの勢いの良いサイドアタックと中盤での細かいパス回しは、盛岡商高の攻撃サッカーを彷彿とさせる。

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 初戦の長岡京戦は「選手たちがチャレンジできなかった」と中村監督が振り返る通り、持ち味を出し切れず1-3で敗れたが、沖縄県代表・比屋根FC戦は攻守の中心選手であるMF10番・大間々和輝くんが2ゴールを挙げて2-1で勝利。27日の福井県代表・平章SSS戦は大量得点での勝利が求められる試合。「フィニッシュの回数を増やして、リスクを冒そう」と送り出したところ、大間々くんをはじめ多くの選手が果敢にゴールを狙い16本のシュートを放ち、守備の要DF5番・帷子晴祈くんを中心とする守備陣は相手のシュートを0本に抑え、相手を圧倒した。しかし相手の守備陣をどうしても崩せず0-0で引き分け、決勝トーナメント進出を逃した。それでもオガサFCらしい攻撃的な姿勢は全国の舞台で存分に見せられた。

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【守備の中心・DF5番・帷子晴祈くん】

【次ページ】健闘の理由

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