豪州、韓国を経て3年ぶりJ復帰。高萩洋次郎選手が15歳で決断した「越境」という選択

2017年01月25日

コラム

子どもたちには目標としている高みを目指してほしい

 かくして2006年に愛媛FCへの期限付き移籍を経て、現在は広島の中心選手として活躍する高萩選手。インタビューの最後に、彼に自身のプロ生活をなぞらえながら、越境を目指す選手たちにメッセージを送ってもらった。

――ところで、高萩選手は2006年に愛媛FCに期限付き移籍をしていますが、その際に越境入学をしたことが活きたことはありますか?

 広島ユース時代から親元を離れていたことで、愛媛で一人暮らしをしたときに役に立った部分はありますね。生活リズムを自分で作ることや、掃除や洗濯を自分でやることは経験をしていないとなかなかできないと思いますから。

――これからも高萩選手のようにより良い環境でサッカーをするためにチャレンジする選手は多いと思います。そんな彼らにアドバイスすることはありますか?

 サッカーが好きで越境入学をするのであれば、どんなことがあっても諦めないことですね。例え高校やユースでプロになれなくても大学でプロになれる道はあるし、高校年代で試合に出られなくてもサッカーを続けていれば道は開けると思うので。高校3年間をしっかりやっていくことが大事だと思います。

 当時の広島ユースもAチームだけでなく、Bチームやリハビリ中の選手が頑張っていることで、Aチームの選手も刺激を受けて成長できました。結果的にBチームやリハビリ中だったとしても気持ちを持ってやっていれば間違いなくサッカー選手としてだけでなく、人間として成長できます。

――では、最後に本人も悩んだ経験をもとに越境にすべきか悩んでいる選手たちには、どのような決断をすれば良いと思いますか?

 選択肢があるのならちょっと届かないと思ってもレベルの高い方、難しい方を選べば、そこでプロになれなくても成長できると思います。レベルを下げるのではなく、目標としている高みを目指してほしいですね。

SAITAMA, JAPAN - MAY 18:  Yojiro Takahagi #2 of FC Seoul in action dirng the AFC Champions League Round of 16 First Leg match between Urawa Red Diamonds and FC Seoul at the Saitama Stadium on May 18, 2016 in Saitama, Japan.  (Photo by Masashi Hara/Getty Images)


 

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