選手一人ひとりが個性を見せた柏レイソルU-12、国内大会を制しアメリカ行きの切符を獲得!!/ダノンネーションズカップ2017 in JAPAN 決勝レポート
2017年03月27日
ダノンネーションズカップ2017 in JAPAN(文●前田快/ジュニサカ編集部 写真●ジュニサカ編集部)
柏レイソルが11年ぶりに国内大会優勝!! アメリカ行きの切符を獲得
3月25日(土)、26日(日)の2日間にわたり『ダノンネーションズカップ2017 in JAPAN』が駒沢オリンピック公園で開催され、柏レイソル U-12(以下、レイソル)が決勝で川崎フロンターレ U-12(以下、フロンターレ)をPK戦の末に下し、アメリカで開催される世界大会への切符を掴んだ。
例年に比べ肌寒く、雨が降りしきる中でキックオフした決勝戦。試合を最初に動かしたのはレイソルだった。前半3分、7番・伊達歩由登くんが相手ゴール前でボールを奪うと、そのままキーパーとの1対1を制して貴重な先制点をもぎ取った。
「相手ディフェンダーまでボールを奪いに行けば『取れそうだな』と思ったのでプレスに行きました」と、伊達くん。リーグ戦から光っていた攻守にわたる激しいプレッシングを決勝の舞台でも見せつけてチームに貢献した。
しかし、フロンターレもすぐさま反撃に出る。レイソルに先制された直後の前半5分、セットプレーのこぼれ球からゴール前混戦になったところを押し込み試合を振り出すに戻すことに成功。その後は、レイソル、フロンターレ両者ともに相手ゴールに迫るが1−1で前半を終える。
後半、試合の主導権を握ったのはレイソル。後半5分、味方とのワンツーで相手ディフェンダーの裏にうまく抜け出した10番・青木空斗くんが強烈なシュートを放つも相手ゴールキーパーのファインセーブにあう。その後もレイソルがピッチの両サイドをうまく使って相手ゴールに迫るも、フロンターレDF陣の体を張ったディフェンスによってゴールを奪うことができず、両チーム追加点を奪うことができないまま試合終了のホイッスルを迎える。アメリカ行きの切符はPK戦で雌雄を決することとなった。
3人制で行われたPK戦はサドンデスにまでもつれ込む大接戦に。決めればレイソル勝利というプレッシャーがかかる場面で、キッカーは4人目青木くん。冷静に自分の間合いでシュートし、確実に決めてレイソルを優勝に導いた。青木くんは「とても緊張しましたが、以前カップ戦でPKを外してたので、今日は冷静に蹴ろうと思いました」と過去の経験を活かし、エースとしての役割をしっかり果たした。
11年ぶりに『ダノンネーションズカップin JAPAN』を制した柏レイソルU-12。根引謙介監督は「今年の選手たちの技術的なレベルは例年に比べれば劣るかもしれないが、それぞれがもっているキャラクターや個性は凄く良いものがあるので、それをピッチの中で出していこうと話していました」と優勝したチームを評した。
2日間通して、選手一人ひとりが個性を見せたレイソルの選手たちは「(アメリカに行けない)他のチームの人たちのためにもしっかり戦いたい」と誓い、今秋に行われる世界大会に臨む。
■優勝 柏レイソル U-12 根引謙介監督のコメント
この2日間、楽な試合など一つもありませんでした。選手たちには先を考えてプレーするのではなく『目の前の一つひとつの試合を全力でやっていこう』と話していました。そして、選手たちはその言葉通りに目の前の試合に集中して望んでくれました。本当にいい2日間だったと思います。この大会を通してできたとこ、できなかったことが必ずあると思うので、それを次のトレーニング、試合から修正してやっていって欲しいと思っています。
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