元日本代表・福西崇史のキャリアから学ぶ。サッカー界で“生き残る術”
2017年08月14日
インタビュー
日本代表で長く活躍をつづけることのむずかしさ
――代表で長く活躍をされましたが、ターニングポイントとなった点はどこにありましたか?
やはり、試合に出場できるようになったときですかね。当時、レギュラーだった稲本(潤一)選手がケガをしてそこから出場機会をもらいました。その試合では、1回ボールにさわれたかどうかだったのですが、そのときから少しずつチャンスをもらえるようになって。そこが僕のターニングポイントです。
――出場機会のように、突然おとずれるチャンスをいかすには何が重要ですか?
常に準備をしていることですね。いつも良いプレーをするための準備を。
――なるほど。そして、中心メンバーとしてむかえたドイツW杯は、残念な結果に終わってしまいました。ジーコジャパンの集大成となるべき大会が失敗に終わってしまった原因について福西さんはどう考えていますか。
結果がダメであれば、それまでのこともダメだったとされる。逆もまた然りで、良いと言われていることでもダメなこともあるが、そういったときは良いことばかりがフューチャーされる。結果を残せなかった要因は一つではないと思います。あくまで僕の意見では“まとまりきらなった”。いろいろな個性のある選手が集まってワクワク感もあったがチームとしてまとまりきりませんでした。
――大会後には、中心選手で中盤でコンビを組むことが多かった中田英寿選手との意見の食い違いがあったと言われていました。
それは普通にありますよ。サッカーをやっていれば、意見の食い違いなんていうのは普通にあります。それをヒデに言わないなんていうことはありませんでしたから。それくらい、熱い想いをもった選手が多かったですね。あのチームは。そういうことをジーコも求めていました。

【意見を言い合う中田氏と福西氏。】(写真●Getty Images)
――ジーコ監督が福西さんとチームに求めていたことはどんなことでしたか。
ジーコが僕に求めていたことは、チームのバランスをとることだと思っていました。ブラジル人らしく、チームに対してはすごく自由でした。ただ「規律がない」なんて言われることもありますが、チームとしての決まりごとはありました。すべて、自由では成り立ちませんから。ベースはしっかりと落とし込みつつ、あとは試合のなかで自由にやりなさいという形でした。僕は、ブラジル人監督や選手と同じチームでプレーしたことはあったので、そういうやり方はある程度わかっていました。ただ、代表の難しさはありましたね。
――代表の難しさとは?
チームとして活動する時間がないことですね。時間がない中で結果を残さなければならない。これは、海外クラブでプレーする選手が増えてきたばかりだったという影響があったと思います。

<関連リンク>
・福西崇史が選定!J1前半戦MVPは?<F.Chanアウォーズ>
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