ボールを奪うことだけがディフェンスじゃない! ヴァランがみせる『守備の奥深さ』

2017年09月28日

サッカーエンタメ最前線

DFは守備以外もやることがたくさん!

 DFは、常に相手からのプレッシャーを受けながらボールを扱わなくてはいけません。現在サッカーにおいてはその流れが顕著です。ヴァランは、瞬時に色々なターンをして相手FWからのプレッシングをかわすことができます。最終ラインでボールを奪われるのは危険ですが、簡単にクリアするのではなく、少しでも次につながるプレーを選択していることが動画からも見てとることができます。

 また、DFは守備だけをしていればいいというわけではありません。ボールを奪ったら攻撃の起点にもならないといけません。逆サイドに展開したり、相手ディフェンスの裏にパスをしたり、FWにくさびのパスを入れたりと攻撃のスイッチを入れることもDFの重要な能力のひとつです。

 ヴァランは、キックの精度も高く様々なボールを供給することができます。利き足ではない左足でも前線にパスを出すことができます。ぜひDFをやっている子どもたちも逆足でボールを扱うことをおろそかにしないようにしましょう。

 サッカーというスポーツは点を奪われなければ負けることはありません。逆に、攻撃陣がいくら得点をとってもそれ以上に失点してしまえば勝つことはできません。得点をとることも大事ですが、得点を奪われないこともサッカーにおいては同じだけ重要なのです。

 最終ラインでプレーすることは、色々なことを考えなければいけません。ただ闇雲に足を出したり、スライディングをするのではなく、そのプレーのリスクを考えながらサッカーをすることは、ジュニア世代の子どもたちにも大事なことなのではないでしょうか。

 冷静に状況判断をしながらも、いざという場面では絶対に体を張ってゴールを阻止する。そういった気持ちの部分もDFには求められます。サッカーというと得点を奪うことばかりが取り上げられがちですが、そういった気持ちのこもったプレーもサッカーには重要です。足元の技術がないと悩んでる子どもたちは、状況判断力や相手を恐れず勇気をもって体を張ることをストロングポイントにして、日々練習に取り組むことも重要ではないでしょうか。

International Champions Cup 2017 - Real Madrid v FC Barcelona

 

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