説明しすぎはNG!! 子どもに”ポジションの役割”を上手に伝えるには?
2017年11月16日
コラムジュニアサッカーの現場にはさまざまな疑問や悩みがつきもの。ここでは指導者から保護者の方々、そしてこどもが抱くものをファンルーツの指導者たちがアドバイスします。今回は、ポジションの役割の伝え方について1つの疑問を解決します。
(再構成、写真●ジュニサカ編集部)
Q
ポジションの役割を子どもたちにうまく伝えるにはどうすればいい?
子どもたちには、土台の部分だけ伝える
ファンルーツアカデミーでは、指導者から選手に伝えたいことがあるときは資料を配布して説明をするようにしています。
高学年の子どもたちがドイツに遠征をしたときのことですが、向こうでは7人制の大会が開催されています。日本では8人制が主流ですので、子どもたちにとっては馴染みの薄いシステムになります。そこで、ミーティングでは、図をまじえた資料をベースにして、フォーメーションを『1–2–3–1』にしたときの各ポジションの役割と、ゲームモデルとして、相手陣内の攻撃エリアでは「ボールよりも人が動く(コンビネーション)」を、そして自陣の守備エリアにボールのあるときは「人よりもボールが動く(ポゼッション)」をテーマに、各々がどのような意識をもって動いたらよいのかを話し合いました。
資料の内容は、詳細に落とし込んだものではなく、セオリーに関わる部分だけです。子どもたちには、原理や原則の土台の部分だけを与え、あとは個人のセンスやアイデアで工夫のできる余地を残しておきます。
また、資料を使うことには、こんなメリットもあります。ミーティングのときに、指導者が口頭で説明をすると、子どもたちは話しの内容に対して、その場ではすべて分かった気になり、受け入れてしまうこともあるのですが、いざグラウンドに立つと、まったく状況の異なることも珍しくはありません。実際にプレーをしてみると上手くできなくて「なんでだろう?」と迷ってしまうのです。そんなときに資料があれば、 子どもたちは読み返すことで対処方法を確認することができるので、すんなりとリトライすることができるわけです。
このような資料は、年齢に合わせて噛み砕いた内容にすることが重要になります。 低学年であれば、図や絵を多く取り入れたビジュアルに特化したものが最適です。ビジュアルという点では、映像があれば、より効果もあります
ヨーロッパの子どもたちなどは、憧れの選手のプレーを真似しようと、ビデオを見て研究しています。オランダのアヤックスやドイツのボルシア・ドルトムントなどは、クラブの強化方針が下部組織からトップチームまで一環して確立していますので、所属している子どもたちは、自分のお手本とすべき選手が身近に存在することになります。ビデオを繰り返し見るだけでなく、練習グラウンドや試合会場に行けばプレーを直接確認することもできるのです。子どもたちにとっては、ポジションの役割を理解する上で、身につきやすい恵まれた環境が整っているようです。
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