久保建英と平川怜が感じた危機感。日本人選手に必要なのは「1対1をいかに“遊べる”かどうか」
2017年11月17日
コラム11月1日にFC東京トップチームへの正式加入が発表された平川怜選手と久保建英選手は各々FC東京U-18に所属の高校二年生と一年生。卒業を待たずにプロの世界へと飛び込びました。なぜ彼らはそのような選択に踏み切ったのでしょうか。FC東京アカデミーの思想に迫った11月6日発売掲載『フットボール批評issue18』のレポート『アカデミーの掟』にさきがけ、同記事からU-17ワールドカップ関連箇所を抄出しつつ考えてみます。
文●後藤勝 写真●田中伸弥、GettyImages
【10月にインドで行われた『U-17ワールドカップ』。日本代表はベスト8を懸けた一戦でPK戦の末、イングランドに敗れた】
久保「危機感をおぼえました」
プロ契約に関する記者会見後の囲み取材でU-17ワールドカップの感想を問われた久保建英の答えはこうだった。
「まず、結果としてイングランドに自分たちは負けてしまった。そのイングランドは自分たちとの試合のあとも力が衰えることなく優勝まで行っていた。強いチームが勝ったかなというのが正直な感想ではあります。ああいう強いチームの主軸の選手たちはプロでやっている選手が何人もいる。危機感をおぼえました。今回の契約は自分にとって非常に大きな財産になる」
つまり“世界”との差を知ったその危機感が、高校在学中からプロサッカーに身を投じる決断に向かわせたということになる。同じ会見後の囲み取材で、平川怜も「U-17ワールドカップを経験して、世界との差を埋めるためにはどうすればいいかということを考え、このタイミングでプロになれるチャンスがあったということで、すぐにチャレンジしたいという思いでプロになりました」と発言している。
J1でのプレッシャーやゲームの速さ、強いフィジカルに対応できるようになれば、同年代の海外勢に圧されたその差を緩和できるという読みがある。
平川と久保はそれぞれ高校一年生と中学三年生の時点でFC東京U-18のAチームがエントリーする大会に出場していたが刺激が足りず、FC東京U-23の一員としてJ3に臨み経験を積んだ。それでもなお世界に届かないのだとなれば、もうJ1の舞台に立つしかない。
ふたりを指導してきた佐藤一樹FC東京U-18監督は、今回のU-17ワールドカップを視察した立場から、日本の選手に必要なものは1対1の克服だと言っている。
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