久保建英と平川怜が感じた危機感。日本人選手に必要なのは「1対1をいかに“遊べる”かどうか」
2017年11月17日
コラム
【平川怜(左)と久保建英(右)はU-17日本代表の中心として決勝トーナメント進出に貢献した】
修正する機会がなければ力を伸ばすことができない
フランスやイングランドといったワールドカップ優勝経験国に肩を並べるほどにサッカー文化が熟成するのを待っていたら百年が経ってしまう。いまを生きる若者であるU-17世代の選手たちは、いまある武器で世界と戦おうとしているのだ。たとえば、平川怜には高い知性がある。
「自信を持ってプレーできる。相手がどこであれ表現できる物怖じしない力、技術を有する自分の体を扱えるメンタリティの太さがあると思います。彼にはゲームを運ぶ力が備わっていると思う。自分がどういうプレーを選択するべきかというところでは、周りの組み合わせが変わってもポジションが変わっても表現できるというのが特長だと思います」
平川にも久保にも、対抗するすべを考えるだけの知性が備わっていることが、佐藤監督の言葉からもわかるだろう。ただ、それを試行し、修正に役立てるための機会を持たなければ、いくら考えても力を伸ばすことはできない。だからこそ彼らは次のシーズンを待たず、U-17ワールドカップでおぼえた危機感を携えたままプロ契約へと踏み切ったのだ。
平川や久保のような資質を持った選手たちにトップの水準を見据えてサッカーに取り組ませ、世界へ、そしてJ1へと送り出すFC東京のアカデミーとはいかなる場であるのか。それは『フットボール批評issue18』収録のレポート『アカデミーの掟』で確かめていただきたい。
【商品名】フットボール批評issue18
【発行】株式会社カンゼン
B5判/160ページ
2017年11月6日発売予定
【特集】日本代表「W杯勝利学」
◎識者たちによる日本代表徹底分析
・【積年の課題とハリルホジッチの思惑】俯瞰してみる日本代表の脆さと躍進の可能性
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