サッカー脳を鍛えて”直感”を磨く!脳科学者が語る「判断力」の秘密
2017年11月28日
コラム直感を育てる方法は練習での”意識”にあり
では、こうした直感を育てるにはどうしたらいいのでしょうか。
まず、直感を育てるプロセスと、直感を使うときとでは脳の活動は別ものだと思ったほうがいいですね。
直感が使えているときは、ほぼ線条体だけが活動し、ほぼ無意識で適切に判断できるわけですが、これはあくまでもトレーニングを積んだ果ての出来事です。何のトレーニングもなく無意識に任せても、適切な選択はできません。たいした直感になりません。
では、どうするのか? 練習などで、「ここはこうやって動こう」「このプレーは左に重心を置く」「戦略的にもこうしよう」など、できるだけ意識的にやっていくことです。もちろん練習の中にも無意識部分はあると思いますが、努めて練習中に意識的な部分を作っていく。
そして、大事なのは、頭の中でワンプレーに対しての場面設定をできる限り多くイメージングしていくことです。そのために、たくさんのプレーを何度も何度も繰り返さなければいけないわけではなくて、ひとつのプレーでも、それに対するオプションをたくさんイメージできればいい。
たぶん、メッシのような瞬時のプレーができたり、直感がついているように見える子は、普段から意図的にイメージしたり、練習していることが無意識的に表れているだけです。さらにそうしたイメトレのときには、単に場面などをイメージをするのではなくて、どこの筋肉を使っているかを意識することが効果的という報告も出ていますから、筋肉の動きも意識しましょう。
また、練習後につけるノートがありますね。これも有効です。頭でプレーをイメージしながらノートを書いているときには、脳の中ではトレーニングをしているのに近い状況になっています。結局のところ、こうした意識的なトレーニングの積み重ねが、直感的判断の優れたプレーヤーを作る、ということになっていくのだと思います。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
サッカー日本代表メンバー発表!【東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会】2025.07.04
-
U-16日本代表メンバー発表!【CFA PEACE CUP】2025.07.02
-
U-17日本女子代表、アメリカ遠征参加メンバー発表!2025.07.01
-
【第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会】出場チーム決定!2025.06.18
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- U-17日本女子代表、アメリカ遠征参加メンバー発表!
- サッカー日本代表メンバー発表!【東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会】
- 長友佑都・小川佳純も大学からプロへ! 明治大学サッカー部 神川監督に聞く、学生サッカーと文武両道【前編】
- 試合前には糖質中心の『単品料理』がオススメ。知っておきたい試合前の食事のとり方
- 試合前の食事の悩みを解決!運動前に食べてもOKなものとNGなものは?
- ケガをしにくい“体の使い方”とは? 体重移動ではなく「重心移動」
- 2vs2+2vs2+2(サーバー)/攻撃の技術・判断を養う【トレーニングを計画する】