ネガティブなコミュニケーションが子どもをダメにする。”やる気”を引き出す「親子の会話」とは
2017年12月18日
メンタル/教育技術はあるのに、いまひとつガッツのない我が子にイライラ、試合のたびに「やる気をだせ」「気持ちで負けるな」と大声で叫んでいるお父さん、お母さんはいませんか? 実はその親の姿勢こそが大間違い。子どもの”やる気”を育てるために親やコーチはどうしたらいいのでしょうか。今回はスポーツメンタルトレーニングの第一人者として、たくさんのアスリートを指導してきた高妻容一先生に話に耳を傾けます。
文●戸塚美奈 写真●古賀庸介、ジュニサカ編集部
※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.30秋号』より転載
※この記事は2014年1月8日に掲載した記事を再編集したものです。
まずは親が変わること
子どものやる気を引き出したい! これはすべての親の切実な願いでしょう。でも、少年スポーツの現場を見ると、子どもたちのやる気が間違った指導法でそがれている場合が本当に多いのです。
残念ながら、日本のスポーツは、メンタルトレーニングの面では、海外より数十年単位で遅れていると思います。技術は確かに高くなっていますが、メンタルはまだまだで、親もコーチも、自分の過去の経験だけで指導してしまっているのです。
昔は子どものスポーツに親は無関心だったものですが、親が積極的に関わるようになったことで、親の問題が特に大きくなっていますね。
監督の指導に文句を言ったり、応援の仕方がひどかったり。親があれこれプレーに指示を出していたら、子どもは監督と親のどっちの言うことを聞いたらいいかわからなくなって、そのうち、楽しかったサッカーが大嫌いになってしまいます。
技術指導はコーチの仕事であって、親がしゃしゃり出ていいことはひとつもない。子どもの前で監督の文句を言えば、子どもは、監督のことをたいしたことないと思ってしまいます。子どもの前では絶対に言ってはいけない言葉です。
自分が何をやっていいいのか、何をやったらいけないのかが、よくわかっていない親御さんが多いのでは、と感じます。
まずは親が変わることです。
いくつかの学校でメンタルトレーニングを指導しましたが、親も巻き込んで指導をしています。親御さんも指導させていただいた部は、全国大会レベルで強くなっていきますね。選手、監督、コーチだけでなく、親も含めたチームワークがとても大事。優秀なコーチは、チーム通信などを出して親御さんともコミュニケーションはかっています。チーム、親、指導者の三位一体が、子どものメンタルを強くするんです。
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