「U-15」と「U-12」年代のサッカーで起こっている「課題が同じ」なのはなぜか?【4月特集】
2018年04月05日
コラム
育成期から「中盤」を使うことで得られるメリットは多い
育成年代から、どうして「中盤」を活用した方がいいのだろうか?
それはキック力がまだ未熟な子どもたちが多く、例えばDFラインから一気にFWの選手にボールを入れることが難しいからだ。しかし、何よりも「Uの字型にボールを動かす」より「中盤を活用してボールを動かす」方がゴールへの最短距離を狙えるからだ。つまり、中盤を使うことはサッカーの原理原則に基づいた自然なプレーなのだ。
中盤を使うことで得られる効果がもう一つある。
それは「オフ・ザ・ボールで選手全員がプレーに関わること」を身につけられることだ。中盤にボールがあれば360度あらゆる選手にプレーの可能性がある。パスコースに入ること、サポートを行うこと、裏を狙うこと、スペースを見つけること、マークにつくこと、体の向きを変えること、ボールに対する角度、敵を考慮した上での味方との距離感を保つこと…挙げたらキリがない。
ただサッカーは11対11で行うチームスポーツだ。だから、前線とDFラインの間に存在している中盤を度外視して、攻守にサッカーは成り立たない。中盤を活用することはリスクも伴うが、それによりサッカーの原理原則に基づいたプレーに必要な技術や戦術を学ぶ機会を数多く作ることができる。
そう捉えると、特に「判断を伴ったプレー機会を増やしたい」ジュニア年代では、中盤を活用したサッカーを積極的に取り入れるのは打ってつけだ。そうすれば、オン・ザ・ボールもオフ・ザ・ボールのどちらにおいてもチームプレーとしてどのポジションの子もプレーに関与することを覚えられる。
中盤を使うほどサッカーは複雑化する。ただ、それは判断が複雑化することの裏返しなので難解になる。だが、子どもたちのためには単純なものだけをトレーニングさせるより、はるかに良い将来への投資なのではないのか。
こんな考え方はどうだろう?
フィジカルが弱いからこそ技術の高さと判断の速さで対抗する。技術の高さは世界的な名門クラブのアカデミーで監督を務める人物たちがみんな認めている。ならば、あと足らない点は「判断の速さ」を上げていくこと。そのために日本の指導者たちができることは、判断の伴ったトレーニングをどれだけ考えられるかだ。
当然、年代によって簡単なものから始めなければならない。子どもたちが成長するほど複雑で難易度の高い判断を求めていけばいい。それがしっかりとできるようになった時、初めて海外の名門クラブに負けた原因が本当にフィジカルという要素が大きかったのかもわかる。
まずは海外の名門クラブの指導者たちが教えてくれた「判断の伴った戦術的なプレー」という言葉の真意を日本サッカー界全体で受け止めたいところだ。
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