新年度だからこそ改めて考えたい「目標設定」。サッカーの上達だけが目的ではない
2018年04月22日
メンタル/教育夢や目標をみんなの前で口にすることは大事なこと
(2016年の)1月に高校サッカーの決勝を戦った國學院久我山高校は文武両道で話題になったが、同校の教育方針はこのアスレティックアイデンティティの考えと重なるところがある。
また、椎名先生はアスレティックカウンセラーの役目についてこうも語っていた。
「私たちが重きを置いているのは、スポーツを通じて豊かな人間性を築くこと。もちろん、メンタルサポートを行い、パフォーマンスを上げることも役割の一つですが、特に育成年代の選手においては人間形成が最大の目的です。スポーツは人生を豊かにするツールの一つです。
だから、目標設定シートに記載する項目もサッカーのことだけではありません。『学校/その他に関するもの』という項目を立てています。たとえば『勉強を15分やる』『靴磨きをする』『食器を洗う』など競技者として以外の目標を設定させるのです。そういうことをさせることで、少しでも子どもたちの人間性を育てることに力を注いでいます」
椎名先生は目標設定シートに取りかかる前に、夢作文を書かせるという。十数年先の未来、数年先の未来、1年先の未来というようにそれぞれに自分がどうなっていたいのかを具体的に記させているそうだ。
「夢作文を書かせたらみんなの前で発表させます。なぜなら子どもたちにとって宣言になるし、コーチや保護者にとっても彼ら彼女らの夢や目標を共有できるからです。もともとは心理学の概念なのですが、『自己成就的予言』」という言葉があります。
『こうなるのではないか』と自らが思って行動をしていると、実際にその予言が現実のものとして成就してしまうという現象を指しています。つまり、目標設定をすることでそれが予言となり、現実のものとして成就する可能性が高くなるということが言えると、私自身は思うのです。だからこそ、みんなの前で口にすることは大事なことです」
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