ゴールキーパーの仕事は9割が”コーチング”。元日本代表GKが語る守備陣形の整え方
2018年04月30日
コラム
DFが状況を把握していてもコーチングは遠慮しない
試合中、ゴールキーパーはまず「もし今ボールを奪われたらどう守るか」ということを考えなければならない。そのために、どうコーチングをして準備をするのか、が重要になってくる。
もし、ボールを奪われたときにピンチを招きそうな陣形になっているのならば、ゴールキーパーがコーチングによって状況を変える必要がある。
たとえば、試合状況によっては味方の左サイドバックが上がっているのと同時に、逆サイドの右サイドバックまで攻撃参加している、という状況もありうる。かなりの人数が攻撃に偏っていて、そこで、ボールを相手に奪われたら、カウンターから決定機をつくられてもおかしくない場面があったとしよう。
そういうとき、ゴールキーパーは「今ボールを奪われたならば」と考えて、ディフェンス陣に「一枚味方を下げて準備しておけよ!」といったコーチングをする。相手の攻撃の人数よりも、味方の守備の人数のほうが少なければ「相手は何枚残っているぞ!」とコーチングをするのだ。
かりにゴールキーパーから見ても、味方のディフェンスがその状況を十分に把握しているとわかっていても、コーチングを遠慮する必要などない。あえて状況を味方に伝えることが大切なのだ。お互いの意識を確認して、しすぎることはない。
ディフェンス陣がボールサイドに意識を傾けているとき、逆サイドの相手の選手たちの細かい動きを見落としてしまうことが少なからずある。そういう状況に対応すべく、「ゴールキーパーがディフェンスの見えない目になる」という考え方がとても重要だ。
たとえば、味方の左サイドバックが完全にボールウォッチャーになってしまい、ピッチから左側だけを見ていたとする。このときにゴールキーパーが「後ろにいるぞ!」と簡潔な言葉でインフォメーションを流してあげるのだ。
ディフェンスは首を振るなり、体の向きを少し変えたりするだけでも、ボール一点に集中していた状況からピッチ全体を把握することができるようになる。それだけでその後のディフェンスの対応はかなり変わるものなのだ。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
東北トレセン女子U-14が開催!2025.10.24
-
東北トレセンU-14が開催!2025.10.23
-
【JFAエリートプログラムU-14日韓交流戦】参加メンバー発表!2025.10.22
-
U-15日本代表、フランス遠征参加メンバー発表!【バル・ド・マルヌトーナメント2025】2025.10.21
フットボール最新ニュース
-
鈴木唯人が貴重な先制点でチームを勝利に導く【23日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
日本人対決でリバプールが5Gで圧勝【22日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
バルセロナが6発大勝。エースもゴール【21日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
日本人選手所属ザルツブルクは後半AT弾で敗戦【25日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
ベティス、マンUから完全移籍の7番が劇的同点弾【24日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 【JFAエリートプログラムU-14日韓交流戦】参加メンバー発表!
- “早熟タイプ”か“晩熟タイプ”か。成長のピークはいつ訪れる? 子どものタイプを知ろう!!
- 【第94回全国高校サッカー選手権大会】高校サッカー選手のジュニア時代 北海道・東北
- なでしこW杯連覇への“切り札”。岩渕真奈選手が語るドリブルの極意
- 町クラブから選抜された選手たちがスペインで武者修行!バレンシアやビジャレアルなどと対戦
- 東北トレセンU-14が開催!
- 「2024 関東トレセンキャンプU-14」参加メンバー発表!
- 2013年度 ナショナルトレセンU-14 後期の開催概要および参加メンバー発表
- 2014年度 ナショナルトレセンU-12北海道(第2回)開催要項および参加メンバー発表!
- 【第39回全日本少年サッカー大会】福島県大会 決勝フォトレポート&大会結果「ESTRELLAS.FCが創設5年目で初優勝を飾る!」














