柴崎岳はなぜ一流になれたのか? 青森山田高・黒田監督「彼はバスの移動中の時間も無駄にしない」

2018年06月14日

サッカーエンタメ最前線
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MALAGA, SPAIN - MAY 19:  Gaku Shibasaki of Getafe CF reacts during the La Liga match between Malaga CF and Getafe CF at Estadio La Rosaleda on May 19, 2018 in Malaga, Spain.  (Photo by Aitor Alcalde/Getty Images)

遠征バスのなかで試合を復習

 小学生のときにすでにプロになる目標を立てていた柴崎選手の意識レベルの高さは半端ではなかったという。青森山田の場合、その生活のほとんどの時間をサッカーに費やすため、具体的な勉強のエピソードまでは出てこないが、物事や知識を吸収しようとする姿勢からも当時の柴崎選手の“勤勉”な様子は覗える。

「青森山田は試合で遠征に出るとなると、たとえば、東京であればバスに揺られて10時間ほど、同じ東北の仙台市に遠征するにしても最低でも4時間ほどかかる長丁場になるんです。移動中のバスの車内では時間があるのですが、柴崎は読書をしていることが多かったです。読んでいたのは有名になったサッカー選手の自伝などが中心だったと思います。将来に向けて黙々と知識を増やしているという印象でした」

 空いている時間を決して無駄にしなかったのだ。遠征のバスの車内では読書だけに留まらなかった。

「たとえば、プリンスリーグなど公式戦の遠征に出て、試合をした後の帰りのバスでは、ほかの選手たちが疲れて眠ろうとしているときに、一人だけバスのテレビで試合の映像を確認してすぐに反省を始めるんです。ペンとノートを持ってきて。先輩たちも驚いていましたね。バスの座席にしても必ず前のほうに座って、指導者の近くにいるようにもしていました。同級生ともよくしゃべるのですが、柴崎は指導者など目上の人と話すがすごく好きそうでした。いろいろな大人の考え方を知りたいという欲求があって、自分の考え方と比較しながら参考にしているところがあったのだと思います」

 現在の柴崎選手のインタビューなどを聞いても、非常に大人びていて、頭の回転が早く、その思慮深さというものが覗えるものだ。しかし、青森山田高校時代にインタビューにまつわる、ある出来事が話題になったことがある。

「柴崎が高校2年生のときにインターハイで準優勝を果たして、彼はスター選手として注目を集めたんです。それで試合後にメディアが集まったときに彼はそれを避けるようにバスに乗り込んでしまったことがありました。それをあるメディアに『柴崎は生意気だ』というニュアンスの記事を書かれてしまったんです。でも彼には事情があったんです。当時の彼はまだ高校2年生。あくまで3年生が主役だと先輩たちを気遣うところが彼のなかにはあったわけです。試合が終わって3年生が先にバスに乗り込んで待っているのだから、先輩たちを長く待たせるのは失礼、だから自分がだらだらと取材を受けることが許せなかったのだと思います。彼は面と向かってじっくり話せばしっかりと答えられる選手です。普段はおしゃべりではなくてクールですけど、そこまた彼らしくていいじゃないですか」

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