「ごく普通の選手だった」日本代表のエース大迫勇也が”怪物ストライカー”になるまで

2018年06月19日

コラム
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“半端ないストライカー”に
 
 その集大成が、2009年正月の高校選手権での1大会10ゴールという新記録達成だ。初戦から4試合連続2ゴールという史上初の快挙を果たし、平山相太(元ベガルタ仙台)が国見高校時代に達成した大会9ゴールを突破。アシストも10を記録し、「お膳立てもゴールもできるスーパーFW」という印象を色濃く残したのだ。鹿児島城西は決勝で広島皆実に2-3で敗れ、惜しくも全国優勝は手にできなかったが、この大活躍が大迫勇也の輝ける未来を決定づけたと言っても過言ではないだろう。
 
 そして選手権直後の2009年春には鹿島入り。プロの一歩を力強く踏み出した。「サッカーを好きでいられたからプロになれた。それが一番ですね。『親に言われたからサッカーをしてます』みたいな姿勢はやっぱりダメ。人に押し付けられていたら僕はサッカーをしていなかった。自分からやろうという姿勢が大事だと思います」と大迫はプロサッカー選手になれた要因をこう分析した。
 
 自分からアクションを起こす姿勢はその後も変わらず、鹿島2年目にはエースFWが背負う9番を手にし、チームの有力な得点源に君臨した。2012年ロンドン五輪はU-17ワールドカップと同様、最後の最後でメンバー落ちの屈辱を味わったが、その挫折も力に変えられるのが彼の強み。2013年夏の東アジアカップ(韓国)で日本代表デビューしてからの飛躍は目覚ましく、2014年ブラジルワールドカップメンバーを射止め、ドイツでもブンデスリーガ2部・1860ミュンヘンから1部の名門・ケルンへステップアップした。16-17シーズンはドイツキャリアハイのシーズン7得点を達成。

 本人は「次のシーズンは2ケタ得点」と目標を掲げている。「ドイツでゴールを量産して、次のロシアワールドカップでは大黒柱として活躍してほしい」と山平監督も小久保監督も口を揃えている。永野監督も「ケガをせず、できるだけ長く選手として活躍し続けてほしい」とエールを送る。そんな恩師たちの願いを現実にすべく、日本屈指のストライカーは未知なる領域まで上り詰めていく。

INNSBRUCK, AUSTRIA - JUNE 12:  Yuya Osako of Japan in action during the international friendly match between Japan and Paraguay at Tivoli Stadion on June 12, 2018 in Innsbruck, Austria.  (Photo by Masahiro Ura/Getty Images)


プロフィール
大迫勇也(おおさこ ゆうや)

少年時代:万世サッカースポーツ少年団
中学時代:鹿児島育英館中学校
高校時代: 鹿児島城西高校

1990年5月18日生まれ、鹿児島県出身。小学生時代は万世SSSでプレー。中学からは鹿児島城西高校の提携校である鹿児島育英館中学校へ進学し、高校時代は鹿児島城西高校でストライカーとして活躍。第87回全国高等学校サッカー選手権大会では、10ゴール10アシストの成績を残しチームの準優勝にも大きく貢献した。高校卒業後は、鹿島アントラーズに加入。5シーズンプレーし、139試合40ゴールの活躍をおさめ、2014年にドイツへ移籍。16-17シーズンはシーズン7得点を達成し、UEFAヨーロッパリーグの出場権獲得に貢献した。正確な技術と冷静な判断から多くのゴールに絡む日本屈指のストライカー。5月にケルンからブレーメンへの移籍が決定した。


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