「小さくてプロは無理」を覆したメルテンス。マラドーナ、メッシにも共通する小柄な選手のアドバンテージ
2018年06月27日
サッカーエンタメ最前線マラドーナやメッシにも共通する小柄な選手のアドバンテージ
小さな選手のステップワークの変化や急激な加速に対して、歩幅の大きな長身選手はついていけない。タイミングが合わない、合わせきれない。これはマラドーナやメッシや他の小柄なアタッカーに共通するアドバンテージである。
メルテンスはボールタッチのセンスが抜群だ。瞬間的にボールの最適な一点を触ることができる。GKが飛び出してきたらチップして外すこともできるし、加速しながら一番いい場所へボールを置くこともできる。さらにキック力がある。右足インサイドでカーブをかけたシュートは正確でスピードがあり、FKからもよくこのキックで得点する。
速い弾道でクッと曲がる。ナポリで絶妙のコンビを組むインシーニェはメルテンスより身長が低い163センチ。この2人はプレーぶりがよく似ていて、左からカットインしてファーサイドへ巻いていくシュートはそっくりだ。
かつてマラドーナはジネディーヌ・ジダンを評して「もっと身長が低かったら史上最高の選手になれただろう」と言った。「小さくてプロは無理」とされたメルテンスは、多くのスターたちと同様にその偏見を覆した。
本当はこう考えるべきなのだろう。
「この選手は素晴らしい才能があるが、残念ながらプロでやるには大きすぎる」と。
<関連リンク>
・【特設ページ】2018 FIFAワールドカップ ロシア
【写真左、身長169cmのメルテンス。写真右、身長163cmのインシーニェ】
<プロフィール>
ドリース・メルテンス(ベルギー代表/ナポリ)
1987年5月6日生まれ、ベルギーのルーヴェン出身。母国クラブでキャリアをスタートし、オランダのクラブを経て、イタリアのナポリに加入。同クラブでカップ戦優勝に貢献するなど活躍し、ストライカーとしての才能が開花。ベルギー代表としても2014ワールドカップ、EURO2016に出場した。
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