「小さくてプロは無理」を覆したメルテンス。マラドーナ、メッシにも共通する小柄な選手のアドバンテージ
2018年06月27日
サッカーエンタメ最前線ベルギー代表のFWドリース・メルテンス(ナポリ)はかつて、「小さすぎる」という理由でクラブを放出された過去があります。しかし、現在はセリアAのナポリで”偽9番”として得点を量産し、ベルギー代表でも欠かせない選手にまで成長を遂げています。なぜメルテンスは「小さくてプロは無理」という偏見を覆すことができたのでしょうか。その理由は小柄な選手ならではのアドバンテージに秘密がありました。
著●西部謙司 写真●GettyImages
『PERFECT SKILL パーフェクトスキル 世界トッププレーヤーの究極スキルを解説する』より一部転載
「小さすぎる」という理由でクラブから放出された
身長169センチ。 10歳でアンデルレヒトにスカウトされて下部組織で5年間プレーしたが「小さすぎる」という理由で放出された。次のヘントでも「プロでやれるフィジカルがない」として3部リーグのエンドラハト・アールストへ。そこで年間最優秀選手賞に選出される活躍でオランダのAGOVV(2部リーグ)へ移籍した。
アンデルレヒトでもヘントでもドリース・メルテンスのテクニックとセンスは認められていた。しかし体が小さいために「プロでやれない」と見切りをつけられた。実はこれ、スタープレーヤーの伝記に非常によく出てくる話である。そもそも歴代のスーパースターに長身選手はむしろ少ない。
ペレは171センチ、フェレンツ・プスカシュ172センチ、ディエゴ・マラドーナは165センチ、リオネル・メッシ170センチ。1997年のバロンドール受賞者であるアラン・シモンセンは165センチだった。少なくてもアタッカーに関しては小さい選手のほうが有利といっていいぐらいなのだ。
空中戦を除けばボールは下にある。技術と俊敏性のほうが決定的で、身長の高さにはほとんど優位性がない。フィジカルコンタクトは大きな選手のほうが有利だが、体を当てられる前にすり抜けるか、体幹の強さで対抗すれば体格の差はカバーできる。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
【第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会】出場チーム決定!2025.06.18
-
なでしこジャパン(日本女子代表)、国際親善試合(vsスペイン女子代表)と「E-1サッカー選手権」に臨むメンバー発表!2025.06.18
-
「エリート女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!2025.06.17
-
「東北トレセン女子U-13」が開催!2025.06.10
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 【第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会】出場チーム決定!
- 「JFA 女子U-13 トレーニングキャンプ」参加メンバー発表!
- プロフットボーラーの家族の肖像『久保竜彦 ~本気で向き合うということ~』
- 「エリート女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- 町クラブから選抜された選手たちがスペインで武者修行!バレンシアやビジャレアルなどと対戦
- 「運動ができる子は勉強もできる」は本当か?
- 練習中にふざける高学年
- 真の個の育成につながるヒントはここにあり!! ボトムアップ理論で選手の自立を図る