「パワーを貯める」食事術。脳を活性化させ、エネルギーを生み出す栄養素とは?

2018年12月04日

コラム
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 同じ脂(油)と呼ばれるものでも、食材や素材によって働きや効果が変わります。特に、魚の脂質は積極的にとることをお勧めします。

油(図)

 魚の脂質は不飽和脂肪酸の中の「n-3(オメガ3)系」で、亜麻仁油、エゴマ油などと同じ仲間です。そういう魚の脂質で有名なのが「DHA(ドコサヘキサエン酸)」と「EPA(エイコサペンタエン酸)」です。「DHA」は脳を活性化させ、「EPA」は血液をサラサラにするなどの働きがクローズアップされています。最近では高齢者にいい脂質だとメディアでも取り上げられていますが、それは当然ジュニアの選手たちに取っても大変大事で、体に有効な脂質です。

 脳の60%は脂質でできているそうです。DHAは、脳の中の神経細胞を構成する物質にもなっていて、脳や神経系の働きをサポートしていると言われています。妊娠するとDHAをとるように勧められますが、それは脳を作っている最中の胎児にも必要なものだからです。ジュニアサッカー世代の子どもたちも、まだ成長過程だから脳の発達のためにもどんどん食べさせたいものです。

「EPA」は血管の中で血液が固まりにくくするため、血栓予防薬などにも利用されている脂質です。DHAとEPAは、同じ魚に一緒に含まれていることが多いので、これらを含むサバ、サンマ、マグロ、イワシ、アジ、キンキ、ウナギなどを食べることは、効率よく良質の脂質がとれるわけです。

 DHAもEPAも共に、加熱を加える調理法だと流れ出てしまいます。そのため、本来なら生魚を食べる方がとりやすいのです。でも、料理ではそう都合よくいきません。そこで鍋や味噌汁、煮物などにすれば、丸ごと食べてしまうことができます。また、小麦粉やパン粉でコーティングしてフライにしたり、チーズなどで挟んで焼いたりするなどの工夫することで、DHAもEPAも逃さず体内に入れることができます。

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