可動域を広げる=ケガ予防&運動能力向上。「しなやかな動き」を手に入れる方法は?
2019年02月14日
コラム
【パーソナルトレーナーとして活動する樋口敦氏】
育成年代に多いケガを予防するには
これらの可動域を広げることは、育成年代からどんどん取り組むべきです。なぜなら、より若いときの方が関節も筋肉も腱もやわらかいので、広がりやすいからです。
小学生のうちから脊柱(胸椎)や股関節のまわりの可動域をしっかりと広げられれば、大人になってから筋肉をつけて大きな動きができるようになります。体に大きな負荷をかけるわけではないので、エクササイズは毎日でも取り組んだほうがいいです。
逆に言えば、その年代はあまり筋力トレーニングはしないほうがいいでしょう。骨が成長して身長が伸びる時期なので、無理に筋トレをしてしまうと軟骨を痛めてしまいます。
体の可動域を広げることは、ケガの予防と運動能力の向上にもつながります。固い弓矢を大きな力で引けば壊れてしまいますが、やわらかくしなる弓矢なら大きく曲がりますよね。人間の体もそれと同じです。
育成年代のケガで多いのは疲労骨折などで、そのほとんどは体の柔軟性と可動域が足りないために、本来その役割を持っていない部位で代用しようとして体にエラーが起こるものです。腰の分離症などはその最たる例でしょう。よく言われる「どこかをケガすると、そこをかばってまた別の箇所をケガをする」という説は本当なのです。
育成年代で可動域を広げておき、大人になったらそれを維持できるようにします。年を重ねるにつれて体の成長が止まり、筋肉や関節は固まりやすくなります。これは止められません。
しかし、なるべく固まらないように維持をすることはできます。次回(可動域が「狭い」とケガにつながる!? 柔軟性を高めるエクササイズ)紹介するエクササイズは、大人がやってみても肩こりや腰痛の予防になります。親子で実践してみると効果があると思いますよ。
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