「判断スピード」を上げるには目と脳を鍛える。「速読」がスポーツに効果を発揮する理由
2019年03月09日
コラム目と脳を鍛えると的確な判断ができる
速く多くの情報を目で捉えるには、目の動きをよくすることが第一です。目も他の体のパーツのように、筋肉によって支えられています。目の動きをスムーズにするには、眼球を上下左右に動かし、目のまわりの筋肉、眼筋を鍛えることが大切です。
一度に多くの情報を得るには、ひと目でどれだけの情報を目で捉えることができるか、見る範囲、視野の広さにかかっています。眼筋を鍛えるトレーニングと同時に視野を意識的に広げる訓練をします。
普段私たちの目には絶えず情報が流れ込んできています。しかし、脳が情報を選び、一部の情報は省略されてしまっています。視野には入っているのに、見えていないのです。視野を広げて多くの情報を得るには、なによりも見ようと意識することが大切です。
動体視力とは、動いているものを目でキャッチする力のことです。目を速く動かす速読のトレーニングをしていると、眼球がスムーズに動くようになり、速く動くものにも対応できるようになります。高速で飛んでくるボールの縫い目まで見えるようになることも。
また、動いているものを追いかけ続けるということは、絶えずピント調整をしていることになり、毛様体筋(ピント調整にかかわる筋肉)が鍛えられます。
速読で速く文字を追えるようになると、脳の情報を処理するスピードが上がってきます。脳には刺激に応じて順応する性質があるからです。さらに脳が活性化されるので、高速処理をする回路が整えられていきます。脳の情報処理速度が上がると、速くしっかり物事を理解できるようになり、新たな自分の能力に気づくことも。
脳の情報処理能力がアップすると、考えるのではなく、五感を働かせて感じるように、感覚で分かるようになります。英語をわざわざ日本語へ変換して考えて理解するのではなく、英語のまま感じ取るようなものです。
また、英語は会話のレベルが上がると、知らない単語が出てきても、蓄積されている知識を働かせて意味を予想し、理解できてしまうものです。つまり、脳は鍛えると自分の知っていることを関連づけて、勘を働かせる力がついてきます。速読のトレーニングで脳を鍛えていくと、体に叩き込んだ目の動きと脳の情報処理速度によって考えるスピードがアップしてきます。そこに、イメージする力も加わり、総合的に考えて的確な判断をすることができるようになります。
※続きは発売中の『速読トレーニングで磨く スポーツの判断力』をご覧ください。
<プロフィール>
石井真(いしい・まこと)
1982年千葉県生まれ。明治大学商学部を卒業後、不動産営業やラジオ番組制作に携わる。起業するも、投資などの失敗が重なりうつ病に。27 歳のときに楽読に出会い、うつ病を克服。速読と脳科学の素晴らしさに感銘を受け、2011年に楽読インストラクターデビュー。レッスンに生徒が殺到し、自身が指導を行うスクールが「楽読」全国売上一位にとなり、2017 年11 月、楽読の代表に就任。読書速度は、当初1冊を読み切るまでに平均4時間、月2冊程度だったのが、現在では1冊平均30分、月およそ15冊に。
【商品名】速読トレーニングで磨く スポーツの判断力
【著者】石井真
【発行】株式会社カンゼン
【判型】四六判/128ページ
【価格】1,400円+税
【発売】2019年3月6日発売
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