シャビは考えながらプレーしていない。判断スピードを上げるためには目と脳を鍛える
2019年03月10日
コラム
速読とサッカーは脳の使い方が似ている
クラブチーム「蹉跎伊加賀蹴球団」代表 永山宜真さん
クラブチームを卒業後はプロを目指してドイツに留学した永山宜真さん。その後日本に戻り、子どもたちの可能性を伸ばすため指導者に転向。
「高校3年生のときに、腰と膝を痛めてしまい、どこの病院に行っても治せないことがわかりました。そこで鍼灸院のいい先生と巡り会い、立ち方から歩き方、走り方、ステップ、ボールの蹴り方すべてを改善したら、体が治ったんです。体の故障によって、夢を断念せざるを得ない子どもを少しでも減らしたいと思いました」
「蹉跎伊加賀蹴球団」を永山さんが引き継いで10年以上になりますが、今まで一度も腰痛や成長痛に悩まさる子どもがいなかったそうです。
「数多くのジュニアチームがありますが、そのほとんどがケガをしてからの対症療法ではないでしょうか。どうしても防ぐことができないケガはありますが、本当にケガの予防に真剣に取り組んでいるのでしょうか? 練習によって体を痛めさせていないだろうか? ケガを防ぐ体づくりをすることで、子どもたちの可能性は広がっていきます」
永山さんが次に取り組んだのが脳を活性化させること。
「情報を見て、覚えて、思い出し、判断して、動く。速読とサッカーは脳の使い方が似ているのです。5年ほど前に『楽読』のセミナーにスペインの名門クラブの強化部長を務めたこともある指導者、ミケル・エチャリ氏を招いたことがあります。すると楽読のメソッド、「判断力」の元になる理論を説明すると、素晴らしいと驚かれていました。今、ヨーロッパのサッカー界では、脳科学が進み、そこで取り組んでいることは『楽読』の理論そのものだったようです」
際立った素晴らしいプレーをするサッカー選手はみな、判断スピード、脳の働きが高く評価されています。なかでも空間認識力が高いといわれているシャビは、少年時代、自分で考え、判断して、動くことを徹底して教え込まれていました。ほかにも瞬間的想像力が高いといわれているイニエスタや思考と肉体の連動がズバ抜けて優れているメッシなどがその代表です。
「ボールを見なくてもコントロールができ、考えるひまなく感覚でボールを操っています。そんな感覚や感受性がサッカーには大切なのだと思います。子どもは頭がやわらかいので、すぐに吸収できるでしょう。子どもたちの個性を生かし、可能性を広げていきたいと思っています」
子どもの夢を力強く後押しする永山さんに、クラブの子どもたちも安心してついて行っているようです。
※続きは発売中の『速読トレーニングで磨く スポーツの判断力』をご覧ください。
<プロフィール>
石井真(いしい・まこと)
1982年千葉県生まれ。明治大学商学部を卒業後、不動産営業やラジオ番組制作に携わる。起業するも、投資などの失敗が重なりうつ病に。27 歳のときに楽読に出会い、うつ病を克服。速読と脳科学の素晴らしさに感銘を受け、2011年に楽読インストラクターデビュー。レッスンに生徒が殺到し、自身が指導を行うスクールが「楽読」全国売上一位にとなり、2017 年11 月、楽読の代表に就任。読書速度は、当初1冊を読み切るまでに平均4時間、月2冊程度だったのが、現在では1冊平均30分、月およそ15冊に。
【商品名】速読トレーニングで磨く スポーツの判断力
【著者】石井真
【発行】株式会社カンゼン
【判型】四六判/128ページ
【価格】1,400円+税
【発売】2019年3月6日発売
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