「必要な栄養には個人差がある」。神経質になりすぎないことが食育の第一歩

2019年04月26日

フィジカル/メディカル
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“お腹がいっぱい”と“栄養がいっぱい”は違う

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 岡田さんの食育セミナーは、クイズやおもしろ画像もまじえてユーモアのある内容で進められました。岡田さんは、保護者や子どもたちに伝えたいことのひとつとして、こんなことを話してくれました。
 
「よく言うのは“お腹がいっぱい”と“栄養がいっぱい”は違うということです。お腹が満たされたとしても、実際には成長に対して必要な栄養素が満たされているとは限りません」
 
 岡田さんのもとには、保護者が自分でつくった食事のメニューを見せてアドバイスを求めてくることも少なくありません。
  
「僕は『これがバランスのよい食事です』とか『これを食べましょう』というアドバイスはあまりしません。食べたものをチェックするだけでは判断できないからです。必要な栄養素は人それぞれ違うものです。同じ身長、同じ体形、同じポジションの子が6人いたとしても、それぞれ消化や吸収の速度が違ったり、活動量が違ったりしますから、まず個人差があることを伝えています」
 
 ただ“栄養のバランスがとれた食事”にばかりこだわり、神経質になることもないのだと岡田さんは言います。近年は共働きの家庭も増え、保護者も献立を考えるのもひと苦労でしょう。
 
「(食育セミナーを通して)栄養のことを理解してもらい、成長期の子どもに必要な栄養が少しでもとれるようにしてもらえばいいと思います。『楽しく支えていきましょうね』という感覚でいいと思うのです。おにぎりには、たんぱく質をとれるようにシャケをいれるとか、捕食として、いつでも手軽に食べられるよう、冷蔵庫に味付け煮卵を常備しておいてもいいですよね。

 ちょっとした工夫をしながら、忙しいときは冷凍食品やお惣菜を使ったり、必要に応じてサプリメントをとったりするのも、それほど悪いことだとは思いません。うまくバランスをとって活用されるといいのではないでしょうか」
 
 例えば、我が子の健康状態を観察して貧血気味だと感じたら鉄分をとらせればいいのですが、ビタミンCやタンパク質を同時に摂取すれば、より鉄分の吸収力は高まります。そのことを知っていれば、カキフライ(鉄分)にレモン(ビタミンC)を添えるなど、ほんのひと工夫すればいいわけです。
 
 保護者がいつも百点満点の食事を目指して、三日坊主になってしまったり、尻すぼみになってしまったり、プレッシャーに感じてストレスを抱えてしまったりするのであれば、普段の食事の中に我が子の成長に必要な「これだけは!」というものをひとつだけでも続けること――。ベストよりもベターの積み重ねが大切なのだということを岡田さんは教えてくれました。

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