“状況”と“やるべきこと”をセットにすれば「1対1」に強くなる
2019年07月08日
戦術/スキル7月1日にあおばスカイフィールド(横浜市港北区)で、シュタルフ悠紀リヒャルト氏による「1対1が強くなる個人戦術の指導法」をテーマにした講習会が開催されました。シュタルフ氏は、今季からJ3のY.S.C.C.横浜を指揮しています。34歳での監督就任はJリーグ史上最年少監督の記録になりました。現在は日独フットボール・アカデミー(横浜市)で育成ダイレクターも兼任しており、Jリーグの舞台だけではなく、育成年代の指導現場にも立ち続けています。
取材・文●山本浩之 写真●ジュニサカ編集部
シュタルフ氏 新著『プレーヤータイプ別診断トレーニング』 1/19発売!

 
試合を決める局面には1対1がある!!
 
 シュタルフ氏は、テーマの「1対1」について“Zwikampf”というドイツ語を教えてくれました。直訳すると『二人の戦い』となります。シュタルフ氏が「僕は1対1が試合を決めると思っています」と日本の指導者に話すと「チームとしてどうやって戦うかが大切だと思う」、あるいは「日本人の強みは協調性。1対1は個人プレーだし、体が大きくて強い外国選手には劣るところがあるから、やはり協調性を武器にしてやっていかないといけない」との意見が返ってくることが多かったといいます。
 
「たしかにサッカーはチームスポーツですが、11人の個の力が合わさってチームになるものです。もちろんチームの戦い方は大切ですが、ボールは1個しかないので最後にボールを止めるのも蹴るのも一人の選手によるものです。つまり最後は個人なのです。個人のバトルに勝てないとゴールを決めることができないし、打開されてしまえば試合には勝つことができないのです」
 
 日本では1対1というと攻撃ばかりが注目されますが、ドイツやイタリアでは守備への評価も高いとシュタルフ氏はいいます。イタリアはカテナチオと呼ばれる守備の戦術があることから、DFの人気も高いことがわかります。例えば攻撃のときには、バイタルエリアに侵入して相手DFとの決定的な1対1に勝つことがゴールにつながるわけですが、守備に転じてみると、相手FWとの1対1を制し守り抜くことで失点を防ぐことができるというわけです。
 
「つまり、試合を決める局面は1対1です。それは昔も今も変わりません。したがって1対1で違いを生み出せる選手は昔も今も重宝されています。私たちが育てなければいけないのは未来のための選手ですが――サッカーが今後どう進化するかは僕にもわかりませんが――これからも1対1に強い選手が通用するのは間違いないと思います」
 
 講習会では「どうしたら1対1で違いを生み出すことのできるプレーヤーを育てることができるのか?」ということを、参加者も含めてブレークダウンしていきました。
シュタルフ氏 新著『プレーヤータイプ別診断トレーニング』 1/19発売!
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