“状況”と“やるべきこと”をセットにすれば「1対1」に強くなる
2019年07月08日
戦術/スキル
状況とやるべきことをセットで教えることで選手に判断材料が生まれる
シュタルフ氏は指導をするときに大切にしている4つの要素として「戦術、技術、フィジカル、メンタル」をあげます。この4つが入り交じるのがサッカーであり、サッカー選手としてのクオリティーを維持するためには欠かすことができないといいます。
「このうち、技術、フィジカル、メンタルは選手個人の能力ですが、戦術は別です。僕は、サッカーというゲームの“遊び方”を戦術だと考えています。どんな選手もここ(技術、フィジカル、メンタル)を伸ばしてあげるのは当たり前なのですが“遊び方”をしっかり教えてあげないとダメだと思います。これが指導者にとって一番大切なことです。極論になりますが、技術、フィジカル、メンタルというのは選手自身でも伸ばせます。でも、サッカーの遊び方は、知っている人に提供してもらうことで知識がつくものではないでしょうか。選手たちは戦術を理解しているからこそ、そこに自分の能力を積み上げることができるわけです」
当然、選手個人の能力は、それぞれ異なります。テクニシャンと呼ばれる技術が卓越した選手もいれば、フィジカルモンスターと呼ばれるアスレチックスキルの高い選手もいます。もっといえばファイティングスピリッツで戦っている熱い選手もいます。けれども、どんなに卓越した能力が個人にあっても戦術(遊び方)を知らなければ、その能力は発揮できないものです。シュタルフ氏は「サッカーのやり方を理解しているからこそ、自分の能力を積み上げることができる」のだと強調します。
「だから指導者は遊び方のコツを教えてあげる。1対1のトレーニングであれば、何を意図しているのか、何を学んでもらいたいのかを教えることが重要です。僕は教えるための手法として、自分たちがどの“状況”をイメージしてトレーニングをしているのか、その状況で“何をやらないといけないのか”をセットに考えます」
“状況”と“やるべきこと”をセットで教えることで、選手には判断材料が生まれます。自分の置かれている状況で何が求められているのかを理解している、あるいはセオリーを知っていることで、それをベースに判断して、自分の技術、フィジカル、メンタルを発揮できるようになるというものです。
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