「ダメだと思わず、まずは挑戦する」。45歳まで現役を貫いた“鉄人”が語るユメの掴み方
2019年10月21日
読んで学ぶ/観て学ぶ父の“言葉”でブラジル留学を決断
続いてのトークの時間では、“出会い”、“言葉”、“選択”の3つのキーワードを軸に、土屋先生のサッカー人生を振り返りながら、授業を進めていきました。
5歳のとき、周囲の友人の影響でサッカーを始めた土屋先生。小学2年生で母校の関口台町小学校に転校し、「もっとサッカーがうまくなりたい」という思いから、都内でも強豪チームのひとつである三菱養和SC巣鴨に入団します。
「これはプラスの“選択”。いいコーチがいて、毎日うまい選手と一緒に練習することで、サッカーがますます好きになって、どんどんサッカーがうまくなりました。サッカー選手としてどんどん進んでいったと思います」
しかし、中学2年生のときに武蔵野市に引っ越したことを機に、土屋先生のサッカー人生は一変します。新しくできた友人はサッカーをしておらず、また引っ越した先の武蔵野市から三菱養和の練習に通うには電車で片道1時間半。さらに試合にも出られなくなり、サッカーを辞めるというマイナスの“選択”をしてしまったのです。高校入学後、再びサッカー部に入るもののわずか1週間で退部。つまり、中学3年から高校の間のまる4年間、サッカーから離れた生活を送っていました。
そうして迎えた高校3年の10月のある日、サッカー好きの友人がたまたま持ってきた一冊の本との“出会い”が、土屋先生を再びサッカーの世界へと引き戻します。
その友人とページを手繰っていると、ある言葉が土屋先生の目に飛び込んできました。それは“ブラジルサッカー留学”。「何か響くものがあった」という土屋先生に、友人は「大学にも専門学校にも行く気がないんなら、行ってみれば?」と言ってきたそうです。その“言葉”に背中を押された土屋先生は、すぐに父親に相談しました。
「そしたら、すぐに『いいよ、行って来いよ』って。普通なら止めとけと言うところだけど、高校3年間、何も目的を持たないでいたから、異国で成長してくれればいいと思って、お父さんは『いいよ』と言ってくれたのかもしれません」
こうして1993年、土屋先生はブラジルに旅立って行きました。
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