「ダメだと思わず、まずは挑戦する」。45歳まで現役を貫いた“鉄人”が語るユメの掴み方
2019年10月21日
読んで学ぶ/観て学ぶ「1年で帰ってくるなんて許さない!」
「絶対にプロになる!」。そう心に決めてブラジルに乗り込んだ土屋先生でしたが、たくさんの壁にぶつかります。南米のサッカー大国だけに周りはレベルの高い選手だらけ。4年もサッカーから離れていた選手がすぐに通用するようなところではありません。また、ブランクによって身体が鈍っていたのか、肉離れや捻挫など多くのケガにも悩まされます。さらには言葉の問題も頭を悩ませました。監督やチームメイトとはポルトガル語で話さなければならず、コミュニケーションを取れないとチームにも溶け込めません。
「この当時、留学生が200~300人いたんだけど、そのうち半分くらいが1年で帰ってしまうんです。ただ遊びに来ただけの人もいたけど、いま言ったような壁にぶつかって日本に帰る人がすごく多かった。先生も同じように壁にぶつかって、お父さんに『もうキツいから帰りたい』って電話で相談しました」
土屋先生はそれまでお父さんに叱られたことがほとんどなく、このときも「帰って来い」と言ってくれると思っていたそうですが、返ってきた答えは意外なものでした。「お前が行くって言ったんだろ! 2年間行くって言ったんだから1年で帰ってくるなんて許さない!」と、強い口調で怒りをぶつけてきたのです。この“言葉”に土屋さんは、「自分は何をやっているんだ……」という自責の念にかられます。考え方を大きく変え、プロサッカー選手になるという夢に再び向かい始めました。
当時、スタジアムの中の一室に住んでいたこともあり、いつでも練習できる環境にあったため、そこから1日4回の練習に取り組みます。朝6時からの自主練、2回のチーム練習を挟んで、夕食後にもまた自主練。ブラジルで“出会った”同じ夢を持つ留学生仲間とお互いに励まし合いながら、再び夢に向かって進んでいきました。
そして1995年、ついに念願のプロ契約を結びます。そこからは次の夢であるJリーグでのプレーを目指して、さらに努力を重ねていきました。しかし翌年、またも壁にぶつかります。チームに新しい監督が招聘されると、その監督から「練習に入ってこないでくれ」と言われてしまったのです。
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