どうすれば子どもたちは楽しくプレーできるのか? ジュニア年代のレフェリングで気をつけたいこと

2021年10月15日

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ジュニア年代ではチームの監督やお父さんコーチが審判をつとめることは少なくありません。子どもたちと共によいゲームを作っていくためには、どのようなことに気をつけてレフェリングをすればよいのでしょうか。本日15日に発売となった『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』から一部抜粋して紹介します。

『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』

文●小幡真一郎 写真●佐藤博之


育成年代のゲームを担当する審判へ

 どの年代の試合を担当しても、選手と一緒にゲームを作っていくことは同じです。ちょっとした言葉がけ、ジェスチャー、表情などを使って選手とのコミュニケーションをとりたいです。

 例えば、「ナイスプレー」「ナイスシュート」「よくみていましたね」などや「危ないよ」「気をつけて」「落ち着いて」など、決して上から目線にならないような気づかいがあるといいでしょう。「そこからスローインしましょう」「ありがとうございます」など、「〜しましょう」「ありがとう」といったフレーズは意識して使いたいものです。

 その中で、育成年代のゲームを担当する審判で特に意識したいのは、選手たちのサッカー理解についてです。例えば、年齢的に競技規則を十分に理解していないこともあるので、ときには笛を吹いたあと簡単に解説することもよいでしょう。なぜ反則なのか、注意をしているのか、カードを示しているのかなどを、シンプルなジェスチャーを交えて伝え、次に同じ反則をしないように伝えたいものです。

 どうすれば審判からのメッセージを伝えることができるのか、楽しくサッカーできるのかを考えたいものです。

 一つは、笛に頼りすぎないことです。笛の強弱・長短だけではなく、吹くタイミングや選手との距離も考えたいものです。威圧的な笛は決して使いたくないです。一方で、安全を無視した危険な行為、リスペクトにかけた行為などには、たとえどの世代のゲームであっても毅然とした態度で周囲にも分かるようにメッセージを伝えたいものです。


全文は『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』からご覧ください。


【商品名】『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/10/15

【書籍紹介】
先人たちの失敗を知り、理解することは
自分自身の成長につながる

プロスポーツはシビアな世界です。
勝った選手やチームは称賛され、負ければ罵声を浴びることが常です。

批判されるのは、何もプレイヤーだけの話ではありません。
ときに、試合(ゲーム)を司る役割である“審判”も批判に晒されることがあります。
いや、審判はほとんど称賛されることがない中で、批判は集中しやすい損な役回りだと言えます。

本書はJリーグ草創期を知るサッカー審判たちの奮闘記です。

Jリーグが開幕したばかりだからこそ起きた
海外のスター選手とのマル秘エピソードや
グラスルーツで審判をする方でも思わず共感してしまうような
“うっかりミス”などが掲載されています。

先人たちが犯した“ミス”を知ることで
審判としての実技レベルが向上することをコンセプトとした
これまでになかったサッカー審判の教科書です。

さらには、サッカーを観る人やプレーする人たちにとっても
「審判から見えるサッカー」を知ることで、サッカーというゲームに対して
より理解が深まることでしょう。

先人たちのマル秘エピソードに笑い、そして学べ!


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