ライプツィヒ、ザルツブルクを欧州屈指の育成機関にしたラングニック。マンU新指揮官によるチーム成功のための“3K”とは
2021年12月17日
育成/環境マンチェスター・ユナイテッドの新指揮官に就任したラルフ・ラングニックの戦術、育成方針はレッドブルグループ、RBライプツィヒ、ザルツブルクだけではなく、世界中のクラブに影響を与えている。そこで今回は、ラングニックが大切にするチーム成功のための3つの柱について、『エクストリームフットボール 欧州の勢力図を塗り替える巨大ドリンクメーカーの破壊的戦略』から一部抜粋して紹介する。
『エクストリームフットボール 欧州の勢力図を塗り替える巨大ドリンクメーカーの破壊的戦略』
著●カラン・テージワーニ 翻訳●結城康平
(写真●Getty Images)
ラングニックの「3K」
ラルフ・ラングニックはチームの成功において3つの柱となる原則を信じてきた。その3つが 「kapital(資本)」「konzept(コンセプト)」「kompetenz(能力)」だ。これは元レバークーゼンのダイレクター職で活躍したレイナー・カールムンドが掲げていた、ビジネスで成功する3つの原則(土地・労働・資本)から発展したものだ。ラングニックはこれをサッカーの世界に適合させ、長期的で持続可能なビジョンの重要性を主張した。ドイツのTV局ドイチェ・ヴェレに対し、彼は次のように語っている。
「もし3つすべてが同時に成立していれば、そのチームは成功する。それが1つか2つだと成功は難しくなるだろう 」 このモデルをラングニックはレッドブルグループのクラブで適用していく。特にヨーロッパの2クラブ(RBライプツィヒ、レッドブル・ザルツブルク)において、3つの柱は成功のカギとなった。「kapital(資本)」という観点ではレッドブルの豊富な資金力は他を圧倒していた。彼らはアカデミーとファーストチームへの投資を欠かさず、若い選手を重要視するモデルを確立した。レッドブルグループは前述したラングニックの「若手を獲得する理由」をベースに投資を若手選手に集中させ、両チームを成功へと導いた。
2015年、『The Blizzard』でラングニック は次のようにコメントしている。
「他クラブと我々の違いは選手のスカウトだ。ライプツィヒとザルツブルクは移籍市場で大金を使うことは少ない。我々は17〜23歳の選手だけに着目しており、23歳以上の選手は才能として考えていない。10年前と比べると今の選手たちのキャリアはスタートするタイミングも引退するタイミングも早期化している 」
彼のメソッドは2つのチームで共有され、ピッチでの成功だけでなく売却面でも成功を遂げた。
全文は『エクストリームフットボール 欧州の勢力図を塗り替える巨大ドリンクメーカーの破壊的戦略』からご覧ください。
【商品名】エクストリームフットボール 欧州の勢力図を塗り替える巨大ドリンクメーカーの破壊的戦略
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/12/20
【書籍紹介】
アンチ上等! サッカー界の既成概念を「再配合」するレッドブル帝国の正体
衝撃的ともいえるそのスピードと徹底的なチームの献身性――。レッドブル・ザルツブルク、RBライプツィヒなどの背後に君臨するレッドブルグループは世界中のスポーツ界で勢力を伸ばしつつある。一方でピッチ外でも展開されるマーケティングによって利益を得ることに長けた彼らのアンチも少なくない。巨大エナジードリンクメーカーがなぜサッカー界に照準を合わせたのか、アンチも注目せざるを得ないその巧妙かつ革命的な戦略史を辿る。
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