主審はいつ、どこで、何をみればいいの? 状況ごとに変わる“みる”ことの重要性
2021年10月22日
読んで学ぶ/観て学ぶ主審は様々な情報をキャッチするために、色々なことを「みる」ことが重要になってきます。では、具体的にどこをみればいいのでしょうか。先週15日に発売となった『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』から、シチュエーションごとに一部抜粋して紹介します。
『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』
文●小幡真一郎 写真●佐藤博之
具体的にみる重要性
では、正しい動きとポジションングの中で具体的に何をみればよいのでしょうか。代表的なものをいくつか挙げます。
サッカーは基本的にはボールを奪い合うスポーツなので、ボールをみる必要があります。空中にあるのか、グラウンド上にあるのか、どんな軌跡を描いているのか、どんな回転がかかっているのかはもちろんですが、同時に、どこで、誰が、どんな風にボールに関わっているのかも重要な視点です。相手ゴールに向かってドリブルしようとしているのか、相手から遠い足でボールをキープしているのか、すぐに蹴ろうとしているのか、相手が奪いに来るのを誘っているのかなどをみておきましょう。
ボールを間接視野において、誰が、どのようなスピードで・距離から・方向から、体のどの部分を使ってボールにチャレンジしようとしているのかをみなければなりません。例えば、相手の後方から体を密着させてボールにチャレンジすると、手や体での接触が多くなり、反対に二人の距離があれば足の接触が多くなりがちです。遠い距離からスピードをつけてタックルして、ボールに触れられなかったら、ボールに触れたとしても相手の体に強く接触することが考えられますのでファウル、あるいは警告、退場の可能性が高まります。選手へのアプローチがみえるポジションをとりたいです。
全文は『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』からご覧ください。
【商品名】『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/10/15
【書籍紹介】
先人たちの失敗を知り、理解することは
自分自身の成長につながる
プロスポーツはシビアな世界です。
勝った選手やチームは称賛され、負ければ罵声を浴びることが常です。
批判されるのは、何もプレイヤーだけの話ではありません。
ときに、試合(ゲーム)を司る役割である“審判”も批判に晒されることがあります。
いや、審判はほとんど称賛されることがない中で、批判は集中しやすい損な役回りだと言えます。
本書はJリーグ草創期を知るサッカー審判たちの奮闘記です。
Jリーグが開幕したばかりだからこそ起きた
海外のスター選手とのマル秘エピソードや
グラスルーツで審判をする方でも思わず共感してしまうような
“うっかりミス”などが掲載されています。
先人たちが犯した“ミス”を知ることで
審判としての実技レベルが向上することをコンセプトとした
これまでになかったサッカー審判の教科書です。
さらには、サッカーを観る人やプレーする人たちにとっても
「審判から見えるサッカー」を知ることで、サッカーというゲームに対して
より理解が深まることでしょう。
先人たちのマル秘エピソードに笑い、そして学べ!
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