【日産カップ争奪第40回神奈川県少年サッカー選手権大会】大会レポート
2014年03月17日
大会情報40回目を迎えた神奈川選手権は横浜F・マリノスプライマリーが2部門を制覇!!
3月16日(日)、「日産カップ争奪 第40回神奈川県少年サッカー選手権大会」は、横浜市港北区の日産スタジアムで決勝があり、低学年、高学年の部ともに横浜F・マリノスプライマリーが優勝を飾った。
神奈川県で最も伝統のある少年サッカー大会は40回の節目を迎え、過去最多936(高学年482、低学年454)チームが参加し、1月12日の開幕から県内64会場で熱戦を繰り広げてきた。決勝は2月16日に予定されていたが、関東地方を記録的な大雪が襲った影響で延期となり、1ヶ月遅れての開催となった。
低学年の部の決勝は、横浜F・マリノスプライマリー(以下、プライマリーU-10)と、SCHフットボールクラブ(以下、SCH)が対戦した。

プライマリーU-10は、序盤からドリブルを駆使して攻め込むと、放ったシュートは的確にゴールマウスを捉えていた。その結果、前半1分には7番・西村岳くんのパスを受けた16番・松村晃助くんがゴールを決めて先制に成功する。後半になっても攻撃の手は緩まず、18分には相手ゴール前にたたみかけるように攻め入ると、12番・島田春人くんの放った勢いのあるシュートはクロスバーを叩きながらもゴールラインを越え追加点となった。

SCHも2-0とされたが、アディショナルタイムの1分が経過しても粘りを見せ、右コーナーキックからのボールを14番・増田建昇くんが頭で合わせて1点差に攻め寄った。だが、まもなく主審のホイッスルが日産スタジアムに響き渡りタイムアップ。プライマリーU-10が2-1でSCHを破り、低学年の部で3連覇を達成した。
「子どもたちの成長は、試合の勝ち負けだけで判断することはできませんが、やっぱり優勝することができたのは嬉しいですよね。この年代の子どもたちに一番伝えたいのは、どういう状況でも楽しむということです。たとえ、うまくいかないときでも、その状況を楽しむことができるようになってほしいですね」とプライマリーU-10の田端悠監督はコメントし、選手たちのこれからの活躍に期待した。
続く高学年の部は、前回大会の決勝と同じ顔合わせ。横浜F・マリノスプライマリー(以下、プライマリーU-12)と川崎フロンターレU-12(以下、フロンターレU-12)の対戦となった。

これまで幾度となく対戦してきた両チームだけに、お互いの特徴を熟知していることだろう。フロンターレU-12は落ち着いたボール回しから、両サイドのスペースを使ったスピードのある攻撃でプライマリーU-12のゴールに襲い掛かるが、プライマリーU-12はゴールキーパーの16番・高橋昂大くんの安定したセービングでピンチを凌いだ。そのプライマリーU-12にしても、ドリブル突破でチャンスを演出しようと試みるが、フロンターレU-12のディフェンス陣に封じられてしまった。

試合は前後半の40分だけでは決着がつかず、スコアレスのままで延長に突入していく。まさに一進一退の攻防が続いたが、その延長後半3分のこと。均衡を破ったのはプライマリーU-12だった。10番・中村斗星くんからのボールを受けた4番・岩井龍翔司くんのシュートがゴールネットを揺らした。「あのときは、頭が真っ白になっていたんですけれど、思いっきり足を振りぬいて、魂をこめてシュートを打ちました」と殊勲の岩井くんは振り返る。これが決勝点となり、1-0でプライマリーU-12が2年連続で栄冠を手にすることとなった。
「本来であれば、昨日の卒団式で活動は終わりだったのですが、最後の試合で優勝をすることができて喜ばしい思いです。今日は試合前のウォームアップから選手一人ひとりが最後の活動を噛み締めて取り組んでいる雰囲気がありました。そうした思いがチーム全体に伝わっていたようです。試合のあと、子どもたちが嬉し泣きをしていたのが印象的でした」とプライマリーU-12の西谷冬樹監督。「この子たちとの活動を振り返ってみると、ダノンネーションズカップの日本代表としてイギリスの世界大会を経験したり、夏には全日本少年サッカー大会に出場したりと、本当に走りっぱなしの一年でした。『よくぞ、ここまで駆け上がってくれた!』というのが率直な感想ですね」と卒団する教え子たちとの思い出を語った。

ジュニア年代を卒業する6年生たちは、どんな思いでこの大会を終えたことだろうか。閉会式を終えて、集合写真に納まる選手たちの頬には、もう悔し涙も嬉し涙も伝っていない。どの顔にも浮かんでいたのは満面の笑みだった。
(文・写真●山本浩之)
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