思春期の子育ては親子の関わりをみなおす時期
2015年10月29日
コラム思春期を迎える子どもが、ホッとする親になるためにはどうすれば良いのか。今回は『思春期の子のこころがわからなくなったときに読む本』の著者である渡辺久子さん(児童精神科医)の言葉を一部抜粋して紹介します。
(著●渡辺久子(児童精神科医) 写真●Getty Images)
『思春期の子のこころがわからなくなったときに読む本』より一部転載
思春期の子育ては親子の関わりをみなおす時期
思春期の子どもは “言葉には表せない複雑な感情”に戸惑い、常にイライラしています。特に感性豊かな子どもの苦悩は深く、その苦悩は反発、自己主張という形で親に向けられます。それを向けられた親も冷静ではいられないでしょう。
そのとき、親の心には、無意識のうちにわが子と自分を重ね、自分自身が子どもの頃に親にされた理不尽な思いなどがフラッシュバックしていることがあります。そのわきあがってきた不可解な感情を、そのまま目の前の子どもにぶつけてしまうということがこの時期には起こりがちです。
これは客観的にみてみると、自分がされて嫌だったことを、知らず知らずのうちにわが子にしているケースがほとんどです。多くの親はそれに気づかず、“子どもが反抗的になった”“わが子と衝突した”という状態が繰り返されているだけだと捉えがちですが、その根は案外深いのです。
それを解決するには、わが子と同じ年代の頃の自分をふりかえり、子育てについてもう一度考え直すことが必要です。わが子の反発や反抗の意味が理解できると、子どもにゆとりを持って、より適切な対応ができるようになるでしょう。

プロフィール
著者:
渡辺久子
児童精神科医。1984年、東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同小児科助手、同精神科助手、小児療育相談センター、横浜市民病院神経科医長を経て、ロンドンのタビストック・クリニック臨床研究員として留学し、精神分析と乳幼児精神医学を学ぶ。2014年に世界乳幼児精神保健学会賞を受賞する。

【商品名】思春期の子のこころがわからなくなったときに読む本
【発行】株式会社カンゼン
【著者】渡辺久子(児童精神科医)
四六判/176ページ
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