【第24回プリンシパルホーム 2016横浜F・マリノスカップ U-10大会(GROW GAME)】決勝レポート
2017年01月06日
大会情報
(文・写真●ジュニサカ編集部)
2016年を締め括るU-10カテゴリーの祭典はレジスタFCが2連覇を達成!!
12月28日(水)、「第24回プリンシパルホーム 2016横浜F・マリノスカップ U-10大会(GROW GAME)」は横浜みなとみらいスポーツパークにて最終日の順位別トーナメントが開催され、優勝を目指す1位・2位トーナメントは、埼玉県のレジスタFC(以下、レジスタ)が神奈川県のFCパーシモン(以下、パーシモン)を2-0で下し、2年連続でマリノスカップの栄冠を手にした。
立ち上がりに苦しんだのはレジスタ。攻め込んでくるパーシモンの選手をとらえきることができず、幾度となくフリーキックやコーナーキックのチャンスを与えていたからだ。レジスタの渡辺泰明監督はこのように振り返る。
「うちとしては前でボールを奪いたいところだったのですが、結局、奪い切ることができずにズルズルと自分たちのゴール前まで運ばれてしまった。最後のところにしても相手に寄せきることができていないからコーナーキックを与えてしまっていたんですよ」
前線からの激しいプレッシャーでボールを奪取するのがレジスタのスタイル。そこが「まだちょっと足りない」と渡辺監督は言う。
だが、そんなときでも、しっかりと守りきることができ、決めるべきチャンスを逃さないのがレジスタの強さだろう。ピンチを凌ぐと先制点は4分のこと。レジスタはパーシモンのパスミスからボールを奪うと、11番・土屋光くんがゴールネットを揺らした。続く6分にも再び土屋くんが決めて一気に2-0としたのだ。こうなると、レジスタはドリブルでボールを前に運べるようになり、また前線からのチェイシングも機能しはじめ試合のペースを掌握していた。
しかし、後半になるとレジスタに変化が。そのことを試合後にレジスタのキャプテン・大橋藍くんに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「2点リードして余裕があったので、みんなの集中力がちょっと切れていた。ボールをつなごうとしていたけれど、パーシモンの子たちが、めっちゃ早くて、ボールを取られたりして苦戦しました」
スコアは2-0とレジスタがリードしたまま時計の針は進んでいくが、レジスタはパーシモンに対して、前半同様にセットプレーを与えた。ボール回しに揺さぶられることもあった。レジスタとパーシモン、1対1の個のぶつかり合いでは互角なだけに、ちょっとした油断が失点につながる。けれどもレジスタは耐えることができた。レジスタの選手たちは「集中力が切れていた」とはいえ、みんな、あきらめることなく最後までボールを追いかけていたからだ。やがて試合時間の30分が経過。主審がタイムアップを告げる笛を吹き鳴らした。
「今年一番の思い出は今日優勝できたことです。優勝できたことがめっちゃ嬉しいです!」とキャプテンの大橋くん。表彰式と集合写真の撮影が終わった頃には、それまで師走の冷たい空気を暖めていた太陽も傾き、みなとみらいの高層ビルの影が人工芝のグラウンドを広く覆うようになっていた。ゆっくりと日が暮れてゆく。「1年のいい締めくくりになったね」そんな言葉を大橋くんにかけると、「はい!」元気な声が返ってきた。
■優勝 レジスタFC 渡辺泰明監督のコメント
(選手たちは前半を)2-0で終えたことによって勝った気になっていましたね。後半も、前半のテンションでずっといければよかったんですけれど、そこに甘さがありましたね。勝負の世界はそんなに甘くないよということは伝えていかないといけないですね。
得点のシーンについては、あの子(土屋くん)の良さがでたのではないでしょうか。でも、うちの子たちは、ちょっとあわてすぎです。もうちょっと落ち着いて、ドリブルなのか、パスなのか、シュートなのかを判断できるようにならないといけない。自信を持ってプレーできるように練習から積み重ねていかないといけないですね。
いつも元気で明るい子たちなので、サッカーのときにも委縮することがないように、その良さを潰さないような指導を心がけています。僕も、これまで、いろんな経験(ダノンネーションズカップで世界2位など)をさせてもらったので、それをこの子たちにも伝えていきたいと思っています。
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