海外クラブが優位だったものと日本のクラブが通用したもの。欧州と南米の名門チームも参加した『COPA PUMA TOREROS 2017 PRIMAVERA U-12』を振り返る

2017年04月05日

コラム

アトレティコ・マドリードやパルメイラス、ヘルタ・ベルリンなどが参加した『COPA PUMA TOREROS 2017 PRIMAVERA U12』。結果はアトレティコ・マドリードの優勝に終わったが、結果以上に試合の内容、選手一人ひとりのプレーに明確な“差”があったように見えた。では、実際にピッチに立った日本の選手たち、指導者たちは何を感じたのか。現場の声をお届けする。

(取材・文●山本浩之 写真●ジュニサカ編集部)

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球際に強い海外のクラブと粘り強い守備をみせた日本のクラブ

 3月31日(金)から4月2日(日)の3日間に渡り、時之栖うさぎ島グラウンド(静岡県御殿場市)で、『COPA PUMA TOREROS 2017 PRIMAVERA U12』(主催:COPA PUMA TOREROS 2017 Primavera実行委員会)が開催された。2010年に開かれた第1回大会から数えて今年で8回目を迎え、国内外から32チームが参加した。

 今大会は、リーガエスパニョーラのアトレティコ・マドリードや原口元気選手の所属するヘルタ・ベルリン、そしてブラジルの古豪・パルメイラスといったサッカーファンにはなじみのある海外の名門クラブが来日しており、その戦いぶりに注目が集まっていたが、実際に対戦した日本のクラブの選手と指導者は何を感じたのだろうか。

 予選リーグでパルメイラスと同組になったエストレージャス(福島県郡山市)の鈴木正幸コーチはこのように振り返ってくれた。「球際の強さや1対1では負けないという強いこだわりを感じました。パルメイラスの選手は体の使い方がしなやかでした。ボールを持ったときの上半身の使い方が上手でしたね」

 対して日本人の選手には我慢強さと粘り強さがあり、守備のところで最後にひと頑張りできるところなどは海外の選手と比べても遜色はなかったというのが鈴木コーチの感想だ。

 セレッソ大阪U-12(大阪府大阪市)の鳥居塚伸人監督もヘルタ・ベルリンとの試合で感じたのは「球際の強さ」だった。フィジカル的な部分で真っ向勝負をしたことで失点をしてしまったが「止める・蹴る」の基本技術を発揮できれば十分に通用したとも話す。「子どもたちに覚えておいてもらいたいのは、できなかったことよりも成功体験です。通用したところも多くあったので、そこを思い出してもらいたいですね」と教え子たちの今後に期待する。

 さらに選手からはこんな話を聞くことができた。決勝でアトレティコ・マドリードと対戦した清水エスパルスU-12(静岡県清水市)のキャプテン・田村天くんは「アトレティコは体が強くて、プレッシャーも激しかったです。レベルの違いを感じました。試合前には監督から『この試合で、いい経験をしてこい!』って言われたのですが、試合をしてみて、これから、しっかりと体幹トレーニングをしてフィジカルも鍛えなければいけないということがわかりました。いい経験をすることができたと思います。次に戦う機会があったら負けないように練習をしていきたいです」

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