海外クラブが優位だったものと日本のクラブが通用したもの。欧州と南米の名門チームも参加した『COPA PUMA TOREROS 2017 PRIMAVERA U-12』を振り返る

2017年04月05日

コラム

日本のクラブにはない、勝ちにこだわる気持ちの強さ

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 こうしたフィジカル面よりも「メンタルの強さが印象に残っている」との声もあった。エストレージャスの高原陸くん、大槻瑠生くん、西間木晴生くんの3人は「日本のチームとは違って、相手(パルメイラス)は試合中に声が出ていました。声でチームを盛り上げようという勢いを感じました。そういうところは自分たちに足りないので勉強になりました」と実際にピッチに立って感じたことを教えてくれた。

 前回大会で優勝したレジスタFC(埼玉県八潮市)の金杉伸二代表の話も興味深いものだった。「パルメイラスなど海外のクラブは肝心なところ、つまり勝負どころでパワーを発揮します。選手たちは状況を見極めていて、パワーを使わないでいいところでは抑えているのですが、ゴールを決めなければいけないところ、守らなければならないところを分かっていて、そこではしっかりと体を張ることができる」つまりサッカーをよく知っているのだと言う。

 最後に紹介するのは清水エスパルスU-12の渡辺誠監督のコメント。タイトルのかかった決勝をアトレティコ・マドリードと戦った。優勝チームにはデンマークで開催が予定されている国際大会『IBERCUP 2017 Scandinavia』の参加権も与えられる。

「そうですね、彼ら(アトレティコ・マドリード)は、こういう大会では本気で勝ちにくる。優勝を狙ってくるので、そういう意味では世界基準のプレッシャーをかけてきますよ ね。技術的には、うちの選手たちも負けてはいなかったと思いますが、プレッシャーや球際の激しさは選手にとっては勉強になりましたね」

 エスパルスの選手たちは連続した粘り強いプレーや局面での技術は発揮できていたが「それがパーフェクトに通用したかというと疑問が残る」と渡辺監督。

 アトレティコの選手たちは、例えば南米の選手が個人の駆け引きや遊び心のあるプレーをするのに対して、より組織的な試合運びをする。止める・蹴るがしっかりマスターできていて力強さも感じたと言う。

 エスパルスとの一つひとつのプレーの質はわずかな差なのだが、それによって点が取れなかったり守りきれなかったりする。

「その差は小さいものですが、長い時間やっていかないと埋められないものです。だから継続してやり続けなければいけないと思います」渡辺監督は、そのように締めくくってくれた。

<関連リンク>
COPA PUMA TOREROS 2017 Primavera

 

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