「日産カップ争奪 第44回神奈川県少年サッカー選手権大会」は横浜F・マリノスプライマリーが“ダブル優勝“を飾る!! /決勝レポート
2018年02月19日
大会情報取材・写真・文●中澤捺生
マリノスが低学年・高学年”ダブル優勝”を飾る
2月18日(日)、日産フィールド小机にて「日産カップ争奪 第44回神奈川県少年サッカー選手権大会」、低学年の部、高学年の部の決勝戦が行われ、ともに横浜F・マリノスプライマリー(以下、マリノス)が優勝を飾った。
低学年の部の決勝戦はマリノスとバディ-SCが対戦。試合が動いたのは後半4分。縦パスに抜け出したマリノスの29番・宮本周征くんがペナルティエリア内右から強烈なシュートを放つとバーに直撃。ゴール正面にボールがこぼれると、5番・久保瑛史くんが蹴りこみ先制ゴールを奪う。そのわずか2分後には、29番・宮本くんが自ら得たPKをゴール正面に決めてスコアを2-0にした。
「バディSCのGKが準決勝(SCH FCと)のPK戦で全部横に飛んでいたので、真ん中に打てば入ると思ったのでそこに蹴りこみました」
試合後、宮本くんがPKの狙いについて教えてくれた。後半12分に1点を返され、マリノスは苦しい展開が続くも、試合終了間際に2番・綾部和真くんがダメ押しの3点目を決めて勝負あり。マリノスが低学年の部の優勝旗を手にした。
続いて行われた高学年の部の決勝戦ではマリノスと川崎フロンターレU-12(以下、フロンターレ)が対戦。
この両チームは「第41回全日本少年サッカー大会」神奈川県大会の準決勝で対戦。その時は、フロンターレが1-0で勝利している。
試合は「全少(神奈川県大会の準決勝)で負けたのでこの決勝戦は絶対に勝ちたかった」と話すマリノスの主将・斎藤俊輔くんが開始早々に惜しいシュートを立て続けに放ち、フロンターレゴールに襲いかる。その後もポゼッションを高め、マリノスは多くのチャンスを作りだした。
しかし、ゴールを奪えずにいると前半終了間際にフロンターレ、7番・深澤陽大くんがペナルティエリア左角手前から、強烈なシュートをバー直撃のシュートを放ち、マリノスをヒヤリとさせる。
後半も、マリノスが攻め込み続ける展開となった 。主将・斎藤くんが右サイドからクロスを送り、決定機を何度か作るも、フロンターレのGK・菊地悠斗くんが好セーブを連発。チームを幾度となく救う。
結局、マリノスは、チャンスを決めきることができず、0-0のまま試合は延長戦に。延長戦では互いに決定機を作るもシュートは枠の外へ。勝負の行方はPK戦にゆだねられることになった。
PK戦ではマリノスが全員成功したのに対し、フロンターレは1人目のキッカー5番・由井航太くんがマリノス GK・福井大次郎くんに止められて失敗。
「助走からしっかり見て、セーブをすることができました。彼(由井航太くん)とは県トレセンや関東選抜で一緒にトレーニングをしていたので、プレースタイルはだいたい分かっていました。それがPKをセーブできた一番の要因だと思います。(マリノス GK・福井大次郎くん)」
3-1でPK戦を制したマリノスは2013年大会以来となるダブル優勝を飾った。
◼️横浜F・マリノスプライマリーU-10 田端 悠監督のコメント
この大会は、選手たち1人ひとりが練習でしてきたことの集大成でした。決勝戦という、子どもたちにとって、緊張感のあるゲームをしたことに満足しています。このような舞台でいつも通りのプレーをするということは本当に難しいことです。練習でしてきたことが、決勝戦でできたのかといえば、合格点ではないですけど、少しはだせていましたね。対人、ポゼッションなど、サッカーに必要な要素は大人も子どもも、どの学年も関係ありません。ボールを運ぶ、積極的に仕掛ける、簡単には失わない、リスクを考えてプレーする、それらは学年とは関係なく求めてはいます。この年代の子たちは、マリノスの選手としてまだ始まったばかりです。この大会で見つけた課題に取り組みながらトレーニングや試合を積み重ねていってほしいです。
◼️横浜F・マリノスプライマリー 永山邦夫監督のコメント
川崎フロンターレと決勝戦で戦えるということで、気持ちがたかぶる試合環境でした。選手たちもモチベーション高く試合に臨んでいました。多くのチャンスは作っていましたが、フロンターレのGKの素晴らしいセービングもありましたし、ゴール前の局面の攻防など良いゲームだったと思います。ジュニアユースでは、さらに厳しい環境に身を置くことになると思います。ジュニア年代で知ったサッカーの楽しさを忘れずに、頑張ってほしいです。
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日産カップ争奪 第44回神奈川県少年サッカー選手権大会
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