中学生から本格的に始めたGKという世界。日本の守護神・川島永嗣選手が語る、自身の半生とは?
2014年06月19日
インタビュー日本代表が勝利をつかむためには、得点をあげることはもちろん、失点を許さないことも大切。そのためには最後の砦となる守護神・川島永嗣選手(スタンダール・リエージュ)の活躍も必要になってきます。そこで今回は川島選手のジュニア時代を振り返り、ゴールキーパーとしての成り立ちや、取り巻く家族について語ったインタビューを紹介します。
文●江藤高志 写真●Getty Images
『ジュニアサッカーを応援しよう! vol.16春号』P12-17から転載
シュートを止めることが大好きだった川島少年
――まずはサッカーを始めたきっかけから教えてください。
確か幼稚園の頃だったと思うんですが、家族で公園に行ったときに、たまたまサッカーボールを持っていったんです。そのとき父や兄と(ボールを)蹴って遊んだのが楽しくて。それ以降、近所の仲間と集まってサッカーをやるようになりました。
そして小学2年生のときに地元の小学校の与野八幡サッカースポーツ少年団というチームに入りました。
――少年団に入るときに「ここをやりたい!」と希望したポジションはありましたか?
キーパーでしたね。サッカーを始めた頃に近所のみんなとやっているときからボールを止めるのがすごく好きで……。ゴールを決めるよりも好きでした(笑)。いろいろと考えてみたんですが、ゴールを決める楽しさよりも(相手が)ゴールを決めて喜びたいところをストップしたときの優越感というか充実感が大きかった。そういう思いは少年団に入る前からもっていました。いつのまにか、って感じでしたけど。
――では、川島選手ははじめからキーパーだったんですね。
ところが最初は違っていました。単純な話、他にもキーパーの子がいて。1学年上にも、1学年下にもキーパーがいて実はフィールドプレイヤーをやる機会の方が多かったですね。だからポジションは基本的に全部やりましたよ。FWも中盤もDFもやりましたね。最終的にはスイーパーに落ち着きました。それが小学5・6年生の頃で、6年になると完全に固定された感じになりました。スイーパーになった理由のひとつが走れなかったからなんですが……たまにボールを奪ってオーバーラップするんですよね。で、攻め上がったら疲れちゃって帰れない、ということもよくありました(笑)。
――当時の川島少年はスタミナ不足だったんですか(笑)。その頃にフィールドプレイヤーもいいなって思うことはなかったんですか?
ありましたね。ただ中学校(与野西中)に上がったときにポジションを選ばなければならなかったんです。小学生時代とは違い、本格的でしたから。そのときはどちらにするかでかなり迷いましたよ。キーパーというポジションは好きでしたが、フィールドも面白かったですから。サッカー自体が大好きだったんですね。結局、もともとキーパーをやりたかったのでキーパーを選びました。
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!2024.11.14
- 「Jヴィレッジチャレンジ 2024 powered by シント=トロイデンVV」が開催!2024.11.14
- U-19日本代表、メキシコ遠征参加メンバー発表。湘南ベルマーレ・石井久継も選出で10番を背負う!2024.11.08
- 「U-16日本代表候補 国内トレーニングキャンプ」参加メンバー発表!2024.11.07
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 「2023ナショナルトレセンU-13 関東」参加メンバー発表!
- ビルドアップ能力を自然に高めるスモールサイドゲーム。スペインで行われるトレーニングデザインとその意図とは
- 「もも上げクランチ」でキック力を鍛える!/【サッカー専用】小学生のための体幹トレ
- 「JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会」で輝いた8人の選手たち/ジュニサカMIP
- 「フットサルって足下がうまくなりますよね」。それだけじゃないメリット “重要な決断” が繰り返される価値とは【8月特集】
- すぐに「痛い」と言い出す息子…。