中学生から本格的に始めたGKという世界。日本の守護神・川島永嗣選手が語る、自身の半生とは?
2014年06月19日
インタビュー両親が支えてくれたからこそ今の自分がある
――当時はどうやってサッカーの情報を集めていましたか?
レンタルショップでサッカーのビデオを借りてきて見ていました。86年とか90年のワールドカップのビデオをよく見ていて、すごい刺激を受けていました。あとはキーパーのセーブ集を見たりとか。その中で気になったのが、90年大会で活躍したアルゼンチン代表のゴイコチェア。すごかったですし憧れの選手でした。
――93年にはJリーグも誕生しましたね。
Jリーグができたのは、僕らが小学4年生だったときかな?近くに浦和レッズがありましたし、サッカーとの関わりは強かったかもしれません。Jリーグができるまでにもサッカーのビデオは見ていましたけど、自分の中で自然にプロになるんだという意識をもてたのは、やはり身近な環境にプロのチームができたことがやっぱり大きかったと思います。
――その頃はどんな練習を?
今と違って知識が全くなかったので、どういうトレーニングをすればいいのかがわかりませんでした。一番思い出に残っているのは、ひたすら家の前の壁に向かってボールを蹴ったことですかね。そのおかげで壁の塗装がぼろぼろになったくらいです。今はキレイになってますが(笑)。
――当時の川島少年に影響を与えた言葉とかはありますか?
そうですね。小学校高学年の頃に友だちのお兄さんが「プロになる選手は小さい頃からボールを蹴っているぞ」という話をしていて、それを聞いてもっと練習をしようと。“あとでやればいい”と思っていたものを、“あとにつながることなら早いうちからやろう”と考え方を変えるようになりました。
――ご両親はどのように川島選手をサポートしてくれましたか?
僕の小学校時代のとき、父はすごく仕事で忙しかったんですね。その分、母がいつも僕のサポートをしてくれていました。小学校から高校までずっとです。父も僕が高校に上がったくらいから仕事に余裕ができはじめて、それからは両親で試合に来て応援してくれるようになりました。うちの両親は試合を見に来てダメなプレーがあったとしても、それを叱ることはありませんでした。今振り返ると、高校に入るくらいまではお互いによくしゃべっていましたね。とにかくのびのびとやらせてもらっていました。用具に関しても必要なものは一切自分が不満に感じたことがないくらい協力してくれました。キーパーだからすごくお金がかかるんですよ。グローブもそうだし、ジャージもすぐにボロボロになる。自分が好きなことをやる中で、両親はやりやすい環境を与えてくれたと本当に感謝しています。
――今、プロになってご両親には恩返しできていますね。
自分が夢にしていた職業ですし、親がどう思うかわかりませんが、自分はこれでゴハンを食べたいと思っていて、それを現実にやれていますからね。恩返しというか、そういう姿を見せられているという自負はあります。ただ、もっともっと自分が上のレベルでやっている姿を見てもらいたいという気持ちもすごくあります。
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