体脂肪率8%の基盤を築いた武藤選手の原点。ジュニア時代はどこまで走り込みをしたのか

2015年05月12日

コラム

海外への移籍も噂されるFC東京・武藤嘉紀選手は、体脂肪率も8%と、ハリルホジッチ監督の苦言も交わすほどの強靭なフィジカルの持ち主だ。そんな武藤選手の肉体的強さの原点はどこにあるのか。

(文●後藤勝 写真●Getty Images)


小学生時代に脚力と泥臭さを身につける

 今シーズンFC東京でゴールを量産し、日本代表にも安定して選出されるようになった武藤嘉紀選手。

 代表では、主に左サイドのポジションをドイツでプレーする乾貴士選手と争う恰好だが、欧州クラブ在籍選手中心のチームに入っても違和感のないその理由は、体脂肪率8%という「ヤセマッチョ」な体格だ。

 日本選手のフィジカル全般に対し、もっと鍛えるようにと厳しい見方をしているバヒド・ハリルホジッチ監督も認めるレベルにある。

 いま、イングランドのチェルシーやドイツのマインツから移籍を打診されているのも、ドリブルやシュートの技術だけでなく、強く速い肉体を持っているから。タテに行ったり来たりすることが多いプレミアリーグやブンデスリーガのチームからの獲得オファーは、貧弱な選手には舞い込まないだろう。

 武藤選手の口癖は「攻守にハードワーク」。所属のFC東京では2トップの一角として先発することが多く、キックオフの瞬間から猛然と全力でチェイシングをはじめ、タイムアップの笛が鳴るまで全力疾走する。

 ゴールデンウイークの連戦でもほとんどの試合でフル出場した。衰えないスピード、尽きないスタミナ。それだけでなく、強さもある。だから競り合いに強く、ドリブルで抜くこともでき、180センチもない身長ながら、ヘディングや、ボールを収める仕事もできる。そして試合の終盤で点を獲る集中力がある。

 この基礎ができたのは小学生のときだ。所属していたバディSC(東京・世田谷区)での練習の日々が「武藤嘉紀」をつくった。

「バディではよく公園を10周、20周と走っていました。脚力もそうですけれども、あれだけ走り込むと、泥臭さが身につき、メンタル的にも強くなったと思います」

FC Tokyo v Kawasaki Frontale - J.League

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