「サッカー進路」に悩む子へのサポート法。 子どもの思いを引き出す言葉掛けとは?
2018年04月23日
メンタル/教育進路に悩む子どもはデリケートで、なかなか本心を見せてくれないだけでなく、「自分でもどうしてよいのかわからない」状態に陥っています。こうした子どもたちが前に進むためには、どんな言葉をかけて導いていけばよいのでしょうか。そのヒントを探るべく、つくば言語技術教育研究所所長で、「ロジカル・コミュ二ケーション」をテーマにした多数の著書を手がける、三森ゆりかさんにお話をうかがいました。
文・構成●三谷悠 イラスト●中山けーしょー 監修●三森ゆりか(つくば言語技術教育研究所所長)
1.中学校の部活か、クラブチームでプレーしたいのか。曖昧なままになっている。
⇒それぞれのメリット・デメリットを伝える

部活動、クラブチーム、それぞれのメリット・デメリットを親御さんが示して、子どもが決断できるだけの材料を与えてあげます。部活は「上下関係がある」「友人と一緒にプレーできる」など、クラブチームは「専門的な指導を受けられる」「状況によっては電車で通う必要がある」「さらにレベルが上がる」などがあげられます。
そもそも、子どもはこうした知識を持っていないため、なかなか判断できません。だからこそ、親御さんが情報を提示して、進路のヒントを与えてあげてください。
そのうえで、子どもが「何を大事にしたいのか」を基準に考え、決断を促してあげましょう。そして、それがどういう決断であっても、親御さんは「あなたの決めた道を応援するよ」と伝えてあげてください。
2.クラブチームのコーチから、「うちのジュニアユースへ行け」と進路を強制され、答えに窮している。
⇒子どもの決断をサポート

このケースも①と同じく、まずは部活動とクラブチーム のメリット・デメリットを親御さんが示し、「何を大事にしたいのか?」を子どもに考えさせて、子ども自身が進路を決断できるように導いてあげましょう。
もし仮に、クラブのジュニアユースではなく、部活を選んだ場合、子ども自身が、そのコーチに自分の決断を伝えられるのであれば、任せても問題ありません。ただし、性格的に“難しいところのある”コーチの場合は、親御さんが子どもの代わりに話をするという選択をしてもよいでしょう。
いずれにせよ、まずは子ども自身が考えて決断することが大切です。そして、状況を考慮したうえで、親御さんができる範囲でのサポートをしてあげてください。
3.自分のレベルよりも明らかに高いクラブのセレクションを受けようとしている。
⇒次の選択肢を考えながら、まずは挑戦させる

親御さんから見て、「合格はとても無理」と思われる場合でも、まずはセレクションに挑戦させてあげてください。
無理にあきらめさせると、子どもは「なぜなの?」と心を乱し、その後の親子関係が崩れてしまう可能性があります。
「レベルの高い子がたくさんいて難しいかもしれないけど、どうしても受けたいのであれば、応援するよ」と、チャレンジさせてあげましょう。そのうえで、「不合格になる場合もあるから、そうなったときのことも事前に想定しておこうね」と話して、同時並行で他の選択肢も考えさせるようにしてください。
そうすれば、たとえ不合格という結果が出ても、小学6年生の子どもであれば、その事実を十分に理解できますし、次の選択肢も前向きに考えられるはずです。
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