チーム動画紹介第46回「船橋海神スポーツクラブ」

2008年02月25日

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サッカーを通じて、普段の生活習慣につなげる

今回は千葉県船橋市で活動する船橋海神スポーツクラブにお邪魔しました。4年生コーチである深山瑛久さんにお話を伺いました。

船橋海神スポーツクラブってどんなクラブ?

船橋市立西海神小学校を本拠地として、海神地区とその周辺小学校の子どもたちが通うサッカークラブです。コーチ陣には、お父さんコーチもいれば、子どもが卒業した後も残って下さるコーチの方々、卒業生で指導を行っています。
1990年設立され、昔は学校の部活としてのチームと地域のスポーツ少年団(社会体育)に分かれて活動していました。船橋市の大会は学校主体のチームで参加し、県大会は社会体育のチームで出ていました。しかし、これを統合して誕生したのが船橋海神スポーツクラブです。

チームコンセプトはなんですか?
各学年コーチがそれぞれ考えた練習を行うという方針です。船橋市の中では負けたくないという気持ちを持って練習に、子どもたちも、私も取り組んでいます。
プレーに関しては、個人では誰にも負けないという気持ちを持つことに尽きると思います。1対1で相手をかわし、自分で多くの判断をしてプレーをすることを実戦で活かせるような練習をテーマに指導しています。サッカーは、ゴールを決めるスポーツです。だから、プレーの優先順位として、最初はシュートを狙うことが大切になってきます。その次にシュートできないときの選択肢としてドリブル。そして、その2つができないときはパスの選択肢を考えさせるようにしています。練習では「シュート→ドリブル→パス」の順番に選択してプレーする意識を持たせています。そのなかで、子どもたちが自分で判断して、ここでは何をしたら効果的かを考えさせています。自己が判断力を持って、サッカーをすることが船橋海神スポーツクラブのサッカーです。

日常での悩みはありますか?
子どもたちに普段の生活での態度を心がけてもらうことです。サッカー指導以外にも、学校や家での態度には気をつけなさいと教えています。例えば、挨拶であったり、仲間と協力する、ものを大切にすること。これらが社会に出て、当たり前に行動できるチームでありたいと思っています。しかし、コーチは練習以外で子どもたちの生活を見ることはなかなかできません。
そこで、クラブでは主に練習道具の準備などは、子どもたちの仕事にしています。中学、高校の部活では自分たちで行動することが求められ、それが当然です。練習のなかでも、日常生活に繋がることを少しでも行わせ、子どもたちの生活スタイルに自立心を備えていこうと思っています。悩みというよりは、子どもたちに自覚してほしいことですね。

練習での悩みはどうですか?
選手に対してメニューを理解してもらうことは苦労をしています。意図がわからず練習していては、子どもたちが技術を習得することも、サッカーの面白さを味わうこともできません。
よく練習を理解してもらった上で、次のステップに進んでいます。しかし、練習では、理解する早さも子どもによってまちまちです。そこで、子どもたちにわかりやすい言葉を選んであげることに気をつけたり、実際に練習を止めて教えたり、コーチがプレーを実戦したりと工夫していますね。それを踏まえて、もう一度子どもたちに実践させてみます。理解不足ならまた教えて、実践させる。このサイクルを繰り返すことで、子どもたちのサッカーが上達していくと考えています。

サッカーを通じて何を学んでほしいですか?
海神地区の子どもたちが主に入部してきますが、近隣小学校の子どもたちも多くクラブに通ってきます。この海神というクラブを通じて、違う小学校同士の子どもたちが交流を深め、いろんな人と出会える。今後、中学校、高校にあがり、「昔サッカーやっていたよね」などの会話から、サッカーをきっかけとして交流が始まることがあると思います。社会に出るまでに、たくさんの人と交流してサッカーを通じたコミュニケーション能力を養っていってほしいですね。そして、交流の大切さを子どもたちに感じてほしいと思います。

編集部コメント

 船橋トレセンコーチでもある深山さんの指導を見ていて、ひとつのメニューをじっくりと子どもたちに教えていたのが印象的でした。特に、1対1、2対1などの練習に関しては、一度プレーを止めて、自ら実践しながら、どうすることが効果的かを子どもたちに問いかけながら指導していました。そして、子どもたちにわかりやすく「シュート、ドリブル、パスの順番だよ」と何度も子どもたちへ伝えていました。子どもたちに、ひとつずつ丁寧にわかりやすい言葉で指導することは、当たり前のようで難しい部分。その部分にこそ時間をかけ、子どもの成長をじっくり見守る指導を行う船橋海神スポーツクラブの皆さんでした。
(ジュニサカ編集部)

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