夏のトレーニングに最適!! ドイツ流少人数制サッカー指導法

2013年05月18日

サッカー練習メニュー

ドイツにおける少人数制サッカーの指導法

 ドイツサッカー協会はもう10年以上前から小学生年代での少人数制サッカーを推奨してきました。練習においては同じことをただ機械的に繰り返すドリルトレーニングを廃止し、ミニゲーム(5対5)をより多く取り入れるように尽力してきました。試合に関しては導入への地域差はありましたが、現在では小学校低学年で5対5(ミニコート)、中学年は7対7(ハーフコート)、そして高学年は9対9(ペナルティエリアからペナルティエリア)で行われています。

 狙いは、日本サッカー協会も同じことを言っていると思いますが、少人数制にすることで選手それぞれのボールタッチ機会を増やすことにあります。しかし技術力アップが命題とはいえ、ドイツにおいてはやはりフィジカルというものは大事な要素。より走ることを求められる9人制の方が彼らの哲学には合っているのでしょう。

 9人制の場合、サイズはハーフコートよりも一回り大きいペナルティエリアからペナルティエリアまでになります。これは各町や村に必ずサッカーグラウンドがあるというドイツの恵まれたサッカー事情が反映されてのことです。日本のようにより技術力アップに主眼が置かれており、またグラウンドの絶対数で問題を抱えている場合はハーフコートサイズで同時に2試合開催できる8人制の方があっているのではと思われます。

 少人数制の利点が選手それぞれの1試合あたりのボールタッチ機会が増え、それにより各個人の技術レベルを高めることができることだと述べました。それならば練習もその利点を活かせるように方向づけられなければなりません。ドリブル、パス、シュート、ヘディング、トラップ、タックルといった技術を活かすためにパスコースをつくる動き出し、スペースに入り込むタイミング、スピード・方向・リズムの変化といった駆け引きを練習から学べる機会をつくることが大事になると考えます。

 パス練習であればただ向かいあってパスを蹴りあうだけではなく、スペースの中で動きながら最適なタイミングとスピードでボールを呼び込むことも練習する必要があります(練習①)。試合中は常に相手DFのマークを受ける状況にあるはずです。そのマークを外す動きを身につけなければ、どんなにいいキックを持っていても宝の持ち腐れです。相手DFを後ろに背負ったまま動かずに「何で俺にパスを出さないんだ!」と叫ぶ選手があなたのクラブにもいませんか? 武器は使い方を知らなければただの骨董品です。

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