【第37回全日本少年サッカー大会】秋田県大会 決勝レポート「経験生かした試合運び見せたスポルティフ秋田が粘る勝平を振り切り3連覇!」
2013年07月01日
大会情報経験生かした試合運び見せたスポルティフ秋田が粘る勝平を振り切り3連覇!
6月30日(日)、第37回全日本少年サッカー大会秋田県大会決勝が秋田県立中央公園球技場にて行われた。
決勝進出チームは共に秋田市のチーム。過去2年連続優勝し、今年エスポルチ秋田から改称したスポルティフ秋田(以下スポルティフ)と、14年ぶりの決勝進出となった勝平サッカースポーツ少年団(以下勝平)。スポルティフは3年連続4回目、勝平は初の優勝を狙った。
立ち上がりはスポルティフが押し込む展開だったが、勝平も球際に厳しくチェックに行くディフェンスを見せ、闘志を見せた。とりわけ闘志を強く見せたのはGKの伊藤誉将くん。守備範囲が非常に広く、果敢な飛び出しを見せ、自ら蹴るフリーキックの威力も強烈だった。
しかし17分、その伊藤くんがボールをクリアしようとした際、誤ってゴール方向へボールを蹴ってしまった。その隙を見逃さなかったのはスポルティフFW内山颯太くん。俊足の内山くんがボールに追いついてゴールに押し込み、スポルティフ秋田が1‐0とリードして前半を終えた。
後半に入ると勝平も反撃に転じ、24分FW石塚誠二くんがヘディングシュート。これが相手GKの頭上を越えて同点に追いついた。ただこの後、一瞬勝平に隙ができた。直後の25分スポルティフのDF山上康太くんが右サイドをドリブルで疾走。そのままゴールに向かいシュートを決めて、すぐに勝平を再度突き放した。
さらに37分スポルティフは山上くんのクロスを受けた内山くんがこの日2点目のゴールを奪い勝負あり。3‐1で勝利し、全国大会進出を決めた。
スポルティフはここ2年の全国大会や各種大会の経験を生かし、勝平の隙を突く巧みな試合運びで3年連続栄冠を勝ち取った。全国大会では昨年の2次ラウンド進出を超える決勝トーナメント進出を目指す。一方の勝平も最後まで諦めずゴールを狙い、球際で闘志あふれるプレーを見せた姿勢は賞賛に値するものであった。
■スポルティフ秋田 佐藤勇一監督コメント
(2得点を獲った)内山くんは「牛若丸」と呼ばれていますが、小さくてスピードがあって良い選手です。違うタイプで相手を引き付けられる田近くんがいるから生きてきます。2人で1つです。
今年は爆発的な選手はいませんが、よくまとまったチームです。厳しいトーナメントを勝ち抜いて、一人一人人間的にしっかりしてきました。心の成長があるので良いな、と思います。ケガ無くここまで来られたのも良かったです。
全国大会はものすごいレベルですが、ベガルタ仙台ジュニアとはだんだん対等にやれるようになってコカ・コーラ杯では勝つことができました。そのベガルタがチビリンピックで全国優勝したのですが、対等に戦えているチームが全国優勝したのは励みになります。
パスサッカーに太刀打ちするために、もっと組織を作っていきたいです。パスサッカーの破り方の秘訣を昨年埼玉県の新座片山FCさんに教えてもらったので、どれだけ通用するか楽しみです。
(文・写真●小林健志)
■大会フォトギャラリー
(写真●小林健志)
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